マカフィー新製品はブースト機能でパフォーマンス向上、ファミリー機能を新搭載

 マカフィーは10月31日、個人向けセキュリティソフトの新製品として「マカフィー リブセーフ」「マカフィー インターネット セキュリティ」「マカフィー アンチウイルス」を発表した。店頭とオンラインストアともに11月29日に発売する。

11月29日発売の「マカフィー リブセーフ」新製品

 2018年第2四半期のMcAfee Lab脅威レポートによると、PCマルウェアが昨年比37%増、モバイルマルウェアが42%増、コインマイニングマルウェアが629%増、ランサムウェアが62%増となっている。CMSB事業本部コンシューママーケティング本部本部長でコンシューマセキュリティのエヴァンジェリストを務める青木大知氏は、「マルウェアの脅威はより効率性が上がっている」と深刻化する脅威の現状を説明した。
 
CMSB事業本部コンシューママーケティング本部本部長兼コンシューマセキュリティの
エヴァンジェリストである青木大知氏

 脅威は、マルウェアだけにとどまらない。パスワードクラッキングやなりすまし、フィッシング詐欺といった被害の報告数も多くなっている。「ウイルス対策だけでは安全性は担保されない。交通ルールさえ守っていれば事故に合わないということがないように、エンドユーザーがこうしたことが起こりうるということを理解しておくことが重要だ」と青木氏は訴えた。

 こうした現状を踏まえてアップデートした新製品の大きな特徴は、システムパフォーマンスの向上、そしてファミリー機能の新搭載だ。パフォーマンスの向上では、アプリやブラウザのブースティング機能によって、パフォーマンスに与える影響を最小限に抑制。アプリブーストによって、CPUパフォーマンスが33%向上、アプリ起動時間が6%高速化、ブラウザブーストによって、RAMが56%削減、CPUが64%削減、バッテリー消費が5%削減を実現するという(マカフィー調べ)。
 
アプリやブラウザのブースト機能でパフォーマンスを改良

 ファミリー機能という点では、2017年10月に発表した「マカフィー セーフ ファミリー」を月額550円で提供していたのを、今回からマカフィー リブセーフに搭載。親と子どものデバイスを連携してアクティビティを閲覧可能にする機能が利用できるようになった。子どもから利用禁止になっているアプリの利用許可や利用時間の延長のリクエストに対応するなど、親子のコミュニケーションによって柔軟にコントロールできる使い勝手のよさもポイントだ。なお、マカフィー セーフ ファミリー単体での提供も継続するという。
 
2017年10月に発表した「マカフィー セーフ ファミリー」を「マカフィー リブセーフ」に搭載

 この他、Android向けにモバイルAVエンジンに機械学習機能を追加し、効率的なスキャンとマルウェア検出の高速化を実現。iOS/Mac向けはインターフェースを刷新して、使い勝手を高めた。

 マカフィーオンラインストアでの税込価格は、マカフィー リブセーフが台数無制限3年版で1万6480円、台数無制限1年版で8980円、マカフィー インターネット セキュリティが台数無制限3年版で1万2137円、台数無制限1年版で7180円、マカフィー アンチウイルス(PC1台1年版)が2916円。

 店頭での販売価格はオープンで、POSAカードで提供するマカフィー リブセーフ(台数無制限3か月版)が1008円(税込)となっている。