ファーウェイ・ジャパンが今年7月に発売した「HUAWEI MateBook X」は、PCとして初めて「Dolby ATMOS Sound System(ドルビーアトモスサウンドシステム)」を搭載し、PC特有の音の歪みやこもった感じがない、自然でクリアなサウンドが楽しめる。さらに、動作音がほとんどないファンレス設計なので、映像や音に没入しやすく、プライベートはもちろん、ビジネス用途にも最適だ。

■ファーストインプレッション:
重さわずか1.05kg!「HUAWEI MateBook X」レビュー

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薄さ12.5mm、スリムなファーウェイ初のクラムシェル型ノートPC 「HUAWEI MateBook X」

スマホで培った技術を投入 新世代の薄型モバイルノート

 スマートフォンやタブレット端末で培ったノウハウを投入。薄さ12.5mm、重さ1.05kgの軽量スリムボディ、13インチの大画面で、高輝度・高精細なディスプレイの美しさもさることながら、独自のスピーカーデザインとソフトウェアを組み合わせた「ドルビーアトモスサウンドシステム」による「音の良さ」が光る。

 キーボードは、キーピッチが広く、水に濡れても安心な防滴仕様。側面は電源ポートを兼ねた左と右の計2つのUSB Type-Cコネクタとイヤホンジャックしかなく、とてもすっきりしている。外装にはスマホと同じ表面処理を施し、所有欲をくすぐる美しいデザインに仕上げた。カラーは、Core i7搭載モデルがプレステージゴールド、Core i5搭載モデルはスペースグレー、ローズゴールド。
 
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フルサイズのキーボードを搭載し、文字入力もしやすい

 税別の実勢価格は、Core i7/SSD 512GB/オフィス搭載モデルが20万1800円、同スペックのオフィスなしモデルが17万3800円、Core i5/SSD 256GB/オフィス搭載モデルが17万2800円、オフィスなしモデルが14万4800円。
 
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一般的な13インチサイズよりコンパクトでA4用紙より小さい。
手持ちの13インチ用のPCケースに入れたところ、かなり余裕があった

ハードとソフトを組み合わせ、あらゆるコンテンツの音質を劇的に向上

 「ドルビーアトモス」は、従来のチャンネルではなく、音声オブジェクトをベースにした音響技術。サウンドが頭上を含むあらゆる方向から流れ、周囲の3次元空間で動き回り、自分がそのアクションの中にいるかのような没入感、これまでにない臨場感が味わえる。

 劇場作品やBDソフト、家庭向けホームシアターシステムなど、さまざまなデバイス・コンテンツで採用されており、劇場でドルビーアトモスを採用した作品を対応設備で鑑賞する場合、追加料金が必要になる。従来のサラウンド音響の常識を覆す、「プレミアムなエンタテインメント体験」の位置づけだ。
 
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「Dolby ATMOS Sound System」の効果イメージ

 「HUAWEI MateBook X」のドルビーアトモスサウンドシステムは、ファーウェイとドルビーが密接な連携で共同開発したもの。2つのモーターを採用したスピーカーをヒンジ部分に配置し、音をいったん上方向に出し、画面に反射させて自然に聞こえるように設計。頭上から音が響くような、ドルビーアトモスの特徴も2chのステレオスピーカーだけで体感できるように工夫した。さらに、音をより滑らかに流し、サウンドを最大限に拡張する薄いスピーカーグリル、音のひずみを抑える制振材といったハード面と、精密にチューニングしたソフトウェアを組み合わせ、臨場感あふれるサウンドを実現。シーンごとに音量の差が激しく、セリフが聞き取りづらいといった、従来のノートPCの弱点も解消した。
 
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キーボードの上部、ヒンジ部分に長細いスピーカーを格納。デザイン面でもアクセントになっている

 対象は、PCから流れる音すべて。ブラウザ、ゲーム、配信サービスをはじめ、あらゆるコンテンツの音質を劇的に向上させる。ただし、ワイヤレスヘッドホン接続時は、コンテンツを識別して自動調整する「ダイナミック」など6種類から音響効果(プロファイル)を選択できる「ドルビーアトモスサウンドシステム アプリ」は無効になる。Windowsの起動音や通知のアラート音すら、一般的なノートPCより迫力があり、特にヘッドホンをつなぐと、音質の良さがより顕著に感じられた。
 
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ハードとソフトの連携の一環として、コンテンツや好みにあわせて調整できる「ドルビーアトモスサウンドシステム アプリ」を用意。再生中にプロファイルを変更すると、はっきりとわかるほど、響きが変わった

ドルビーアトモス作品こそ真骨頂! まるで映画館のような臨場感

 「HUAWEI MateBook X」の真の実力は、ドルビーアトモス対応コンテンツの再生時に発揮する。デモサウンドだけでは味気ないので、試しに、4KやHDR対応の高画質映像を配信している動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」のプレミアムプラン(月額1450円)を契約し、日本のアニメとしてドルビーアトモスを初めて採用したSFアニメ映画『BLAME!(ブラム)』の前半を鑑賞したところ、まさに映画館さながらの迫力。手持ちのごく普通のヘッドホンでも重低音が響き、人気声優が演じる各キャラクターのボイスもはっきりとクリアにきこえた。

 ドルビーアトモス対応コンテンツはまだ少ないが、各社の動画配信サービスのラインアップ強化の一環として、今後増えていくだろう。劇場と同じクオリティが自宅にいながら楽しめるのは、映画ファン・アニメファンにとっては非常に嬉しい。まさに「視聴体験の大変革」だ。

PCこそもっとイイ音で! スマホ・PC世代に向けたファーウェイからの提案

 同時に発売したキーボード脱着式の2in1 PC「HUAWEI MateBook E」もあわせてお借りしたので、同様に、音楽や動画を再生してみた。「ドルビーオーディオプレミアム」に対応しており、内蔵スピーカー、ヘッドホンでバーチャルサラウンド再生が可能。セリフも聞き取りやすく、ライトな用途なら、こちらもおすすめだ。
 
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タブレットとしても使える2in1スタイルの「HUAWEI MateBook E」のシャンパンゴールド。
ブラウンのキーボードカバー(右)が付属する

 アンケートアプリ「TesTee(テスティー)」のアンケート結果をまとめた「TesTee Lab.」のレポートによると、PCを所有している19~22歳の若年層の半数は「動画・音楽鑑賞」のためにPCを使用しており、23~25歳になると、その割合は6割に上昇し、19~22歳では1位だった「文章・資料作成」を抜く。

 「HUAWEI MateBook X」の音へのこだわりは、スマホファーストの20代はもちろん、いま実際にPCで音楽や動画を視聴している30代、40代のPCユーザーに向けて、もっとイイ音で、もっとエンタテインメントを楽しもうというメッセージともいえる。プライベートやビジネスで使うPCの買い替えを検討中なら、ぜひ候補に加えたい。