消費増税前の駆け込み、そしてWindows XPサポート終了に伴う買い換えという“特需”があった2014年春以降、反動減による縮小が続いていたPC市場。しかし、2016年中ごろから法人向けPC市場は回復基調に転じ、今年に入って個人向けの市場にも明るい兆しが見えてきている。楽観視はできないものの、長期にわたったダウントレンドは底を打ち、今年は横ばいから微増で推移するとみられる。

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今年に入って前年同月比がプラスに転じたPC市場(出典:BCNランキング)

 また一時期、タブレット端末がモバイルPCを置き換えるのではないかといった見方もあったが、タブレット市場の拡大は既に一段落している。一方でPCメーカー各社は、自社の看板モデルとなるような、インパクトのあるモバイルPCの新製品を継続的に発売しており、依然としてモバイルPCはホットな市場となっている。据え置き型ノートPCに比べると販売数量は小さいモバイルPCだが、高付加価値型の商品であるため、販売店にとっては収益性の高い重要な商材となっている。
 
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ノートPC市場では軽量なモバイルPCが占める割合が増加傾向(出典:BCNランキング)

今のPCユーザーが求める「本質的な性能」とは

 スマートフォンやタブレット端末が普及し、インターネットにアクセスして情報を得るだけなら、もうPCに頼る必要はない。にもかかわらず、現在もPCに少なからぬ需要があることから、多くの消費者は複数のデバイスを使い分けており、PCにはPCなりの価値を期待していると考えられる。PC市場においては、単にウェブサイトやメールがチェックできるだけでなく、PCでなければ実現できない優れた使い勝手を提供できる製品が選ばれるようになっていくだろう。PCは、PCとしての本質的な性能が問われる時代を迎えている。

 では、スマートフォンやタブレット端末にはない、PCの本質的な性能とはどのようなものだろうか。まず外せないのが、ユーザーの操作に対してストレスなく反応する基本的な処理性能だろう。ウェブブラウザやOfficeの動作がもたつくようなロースペックのPCを使い続けることは、生活や仕事の質の低下につながると言っても差し支えない。キビキビと軽快に動作することは現代のPCの大前提だ。あわせて、PCならではの標準入力デバイスであるキーボードが打ちやすいことも、ノートPCでは不可欠だ。
 
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キーボードやポインティングデバイスは使い勝手や快適性を大きく左右する要素だ

 また、スマートフォンのメディア再生機能がこれだけ充実してきた以上、PCにはそれ以上の美しさ、迫力でコンテンツを再生できることが求められる。デジカメで撮影した現実の風景や、クリエイターが本来想定した表現にできるだけ忠実な色を再現できるディスプレイ、ヘッドホンや外付け機器なしでも満足できる音質のスピーカーといった点も、より重要な評価ポイントになってくる。特に製品が横並びで陳列される店頭では、画質は消費者の購買行動を大きく左右する。音質は店頭での評価が難しい部分だが、音響機器ブランドとのコラボレーションがうたわれている製品は、一定の質を確保していると考えられる。

 これらPCならではのパフォーマンスを備えたうえで、モバイルPCではさらに「いつでもどこでも」ストレスなく使えることが特に重要となってくる。薄型・軽量で持ち運びが苦にならないこと、朝出かけてから帰るまでバッテリ切れの心配がないこと、毎日通勤・通学で持ち歩いても故障しないこと……モバイルPCではこのような要素もスペックのひとつと言える。そのほか、利便性を損ねることなくセキュリティを確保できるかも、外出時の快適性を左右するポイントだ。

どんなシーンでも快適に使えるモバイルPCとは?

 消費者が選ぶべき優れたPCとは、前述のようなPCとしての本質的な性能を備えたものであることは言うまでもない。しかしモバイルPCでは、「小型軽量」と、「パフォーマンス」「堅牢性」といった相反する要素を両立しなければならず、実際には駆動時間、拡張性、利便性など、どこかが犠牲になっている製品も少なくない。

 そんな中、東芝が6月1日に発表した13.3型モバイルPC「dynabook UX53」シリーズは、モバイルPCに求められる数々の要素をバランスよく搭載し、軽量でスリムな製品にもかかわらず妥協のない設計なのが特長だ。厚さ約15.9mm・重量約1090gの薄型軽量な筐体に最新のインテル® Core™ i5プロセッサーを搭載し、約17時間の長時間駆動。液晶パネルの特性に応じて最適な発色パラメータを設定した色補正技術や、harman/kardonスピーカーを搭載し、ビジネスシーンからオフタイムまで幅広く活用できるモバイルPCを目指している。
 
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東芝が6月1日に発表したモバイルPCの新製品「dynabook UX53」

 特に堅牢性の部分では、メーカー独自の性能試験に加え、米国防総省の定める基準である「MIL(ミル)規格」に準拠した試験をクリアしているのが特長となっている。モバイルPCの堅牢性・耐久性は各社が揃ってアピールするポイントとなっているが、外部の客観的な基準を満たしていることは、本当に丈夫な製品であるかを判断するための明解な指標と言えるだろう。

 PCの購入にあたっては、CPU・メモリやサイズ・重量など、数値で計れるスペックに目が奪われがちだ。しかし、どんなシーンでも本当に安心して快適に使える製品を選ぶには、数値には表現されていない性能・品質にも目を向ける必要がある。例えば、CPUが連続で高速動作するためには十分な冷却・排熱性能が必要であり、同じCPUを搭載するPCでも、実際に得られるパフォーマンスは異なる場合もある。特にモバイルPCを購入する際には、カタログスペックだけで比較するのではなく、できるだけ店頭で実機に触れ、メーカーのこだわりを実感できる製品を選びたい。
 
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