トレンドマイクロは12月5日、デジタル端末からスマート家電までまとめて保護するホームネットワーク向けの新製品として「ウイルスバスター for Home Network」を発表した。価格は税込み1万9224円で、12月7日からトレンドマイクロ オンラインショップで発売する。

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無線ルータに接続してホームネットワークを保護する「ウイルスバスター for Home Network」

 主な機能は5点。まず「スマート家電や情報端末への攻撃のブロック」だ。不正侵入防御(IPS)に対応し、それぞれの機器のOSやソフトウェアの脆弱性を悪用する攻撃を防ぐ。攻撃を受けた際には、アプリにリアルタイムで通知する機能も備える。また、アプリでは各端末のパスワード強度診断も可能。安全性が低い場合は通知で変更を促す。
 
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攻撃時やパスワード診断時のアプリの通知画面

 次に「無線ルータの脆弱性防御」。各端末だけでなく、通信の入口である無線ルータも同様の方法で保護する。送信元やポートだけでなくデータの中身をチェックするDPI(Deep Packet Inspection)を採用するので、信頼度が高い。
 
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DPI(Deep Packet Inspection)による保護の仕組み

 自宅のWi-Fiが第三者に無断で使用・悪用される脅威に対しては、「ホームネットワークへの不正なデバイス接続の検知」で対策する。アプリ上で接続デバイスを一覧で確認でき、不正なデバイスは個別に接続をブロックできる。
 
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アプリで簡単に不正デバイスをブロック

 「不正サイトへのアクセスブロック」も重要な機能の一つだ。PCやスマホであれば被害が急増しているフィッシング詐欺や不正プログラム感染に、スマート家電であれば遠隔操作用サーバーに誘導されるのを防ぐ。スマート家電はディスプレイがない場合が多いが、セキュリティ状況はアプリから確認することができる。
 
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ディスプレイのないスマート家電の状況はアプリで確認可能。
デモではネットワークに接続した「PS Vita」を不正アクセスから保護した

 最後に「ペアレンタルコントロール」を設定することも可能。複数のユーザーを端末ごとに登録できるので、子どものスマホのアクセス権限を制限するといった用途にも対応する。
 
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保護者のスマホにインストールしたアプリから子どものスマホの制限を細かく設定できる

 これらの機能がもたらす最大のメリットは、ネットワークの大本である無線ルータから各端末のセキュリティまで、複合的な対策で幅広くカバーするので、多層的な防御が可能である点だ。端末数が増えても、家庭内で使用する分には新たに設定する必要がないのも魅力だ。
 
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多層的防御のイメージ

 トレンドマイクロでは、すでに他社の無線ルータにソフトウェアを組み込む形で、ホームネットワークへのセキュリティを提供していたが、無線ルータは高価で設定も難しい。専用機器を別途用意することで、シンプルな操作で、家庭内のすべての端末をカバーできる仕組みを構築した。

 当初は、直販サイトのみの販売となるが、販売代理店のBBソフトサービスと連携し、他のオンラインサイト・通信事業者・家電量販店に販路を拡大していく予定。(BCN・大蔵 大輔)