ドコモ、スマートフォン冬春商戦、年内に山手線全域で150Mbpsに対応

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2013/10/11 16:11

 NTTドコモは、10月10日、2013~14年の冬春モデルとして、スマートフォンタブレットなど16機種を発表した。10月11日から順次発売する。発表会では、今期の戦略なども説明した。

ドコモの2013~2014年の冬春モデル

 今夏、「ツートップ」戦略として、特定の機種を割り引くなどの優先販売を行ったドコモ。記者会見で加藤薫社長はシャープの「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」、富士通の「ARROWS NX F-01F」、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z1 f SO-02F」を挙げ、「ドコモのオススメ3機種」と紹介した。

オススメモデルを紹介する加藤社長

 前週に発表会を開催したソフトバンクモバイルは、スマートフォンを3機種、auKDDI)は6機種発表したが、ドコモは最多の9機種を揃えた。全機種でバッテリ容量を増やすなど、実使用時間を50時間以上にした。さらにそのうちシャープの「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」、富士通の「ARROWS NX F-01F」、ソニーの「Xperia Z1 SO-01F」、サムスンの「GALAXY Note 3 SC-01F」、LGの「G2 L-01F」の5機種は、実使用時間3日以上を実現した。

実使用時間3日以上を実現した5機種

快適・高速のネットワーク整備に向けて



 ネットワークについて、加藤社長は「ネットワークはスマートライフを支える根幹。ドコモは2GHz/800MHz/1.5GHz/1.7GHz帯という四つの周波数帯、いわゆるクワッドバンドをもっている。これを効率よく利用していく」と説明した。

ドコモが利用できる四つの周波数帯

 2012年冬モデル以降のAndroidスマートフォンは2GHz/800MHz/1.5GHzのトリプルバンドに対応していたが、2013~14年冬春モデルは、そこに1.7GHz帯を加え、4バンドすべてに対応する。加藤社長は「1.7GHz帯を加えることで、速さとどこでもつながる快適さの両方を提供できる」とした。

 また、1.7GHz帯で受信時最大150Mbpsの通信サービスを提供する。まずは東名阪エリアで開始し、12月末までには山手線全域で提供する計画だ。さらに100Mbpsサービスも拡大し、10月末に全都道府県で利用できるようにする。

「dマーケット」を拡大 他キャリアユーザーの囲い込みも



 ユーザーの囲い込み施策として、「docomo ID」を11月13日に本格的に導入する。これまでは携帯電話番号によってユーザー認証を行っていたが、今後は「docomo ID」で行う。これによって、契約者でなくても「docomo ID」を取得すればドコモのサービスを利用できるようになる。

「dマーケット」を拡充

 また、スマートフォン向けコンテンツ配信サイト「dマーケット」を2014年3月末までにキャリアフリーに対応させる計画だ。これに伴い、「dキッズ」や「dトラベル」「d fashion」などの新たなサービスを含めて、「dマーケット」のサービス拡充を進める。

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