ソニー、初のハイレゾ対応ウォークマン「NW-ZX1」と「NW-F880シリーズ」

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2013/09/25 18:45

 ソニーは、CDの約3~7倍の豊かな情報量をもつハイレゾリューション・オーディオ(ハイレゾ)音源に対応したAndroid搭載ウォークマン「NW-ZX1」と「NW-F880シリーズ」を発売する。

ハイレゾ音源に対応するNW-ZX1(左)とNW-F880シリーズ

 携帯オーディオプレーヤー「ウォークマン」で初めてハイレゾ音源に対応した高音質モデル。まるでレコーディングスタジオやコンサート会場にいるかのような臨場感溢れるサウンドが楽しめる。

 独自開発のフルデジタルアンプ「S-Master MX」をさらに進化させ、ハイレゾ音源に対応した「S-Master HX」を搭載。新たにWAV、FLAC、Apple Lossless、AIFFといった高音質コーデックに対応し、MP3などの圧縮音源をハイレゾ相当の最大192kHz/24bit相当まで拡張してCD以上の音質に変換する「DSEE HX」も搭載した。なお、「NW-F880シリーズ」は、12月中旬実施予定の本体ソフトウェアアップデートで「DSEE HX」に対応する。

 新シリーズ「ウォークマン ZX1」の「NW-ZX1」は、さらなる高音質を実現するために、音質に関わる電気部品や電気回路、構造、ボディの素材などにこだわった。ウォークマン史上最大の128GBの大容量メモリを搭載し、約800曲分(96kHz/24bitのFLACの場合。1曲を4分で換算)のハイレゾコンテンツを保存できる。カラーはシルバー。

削り出し金属部品を贅沢に使用したNW-ZX1

 「ウォークマン Fシリーズ」の新モデル「NW-F880シリーズ」は、幅約13.5mmのスリムなボディで、周囲の騒音を約98.0%カットする「デジタルノイズキャンセリング機能」を搭載するなど、音楽プレーヤーとしての機能を強化した。容量は64GB/32GB/16GBの3種類。カラーは、ビビッドピンク、ブラック、ホワイト、ブルーの4色。

 2シリーズとも、ディスプレイには、色の再現領域を拡大し、繊細な色の違いを忠実に描き出す4.0型の「トリルミナス ディスプレイ for mobile」を採用。IEEE802.11b/g/n/a準拠の無線LAN、Bluetooth 3.0に加え、NFC(近距離無線通信)を搭載し、ワンタッチリスニング機能によって、スピーカーやヘッドホンなどの対応機器にかざすことで、Bluetoothの接続設定(ペアリング)を意識することなく、簡単にワイヤレスで接続できる。また、Android 4.1を搭載し、Google Playから好きなアプリ・ゲームなどをダウンロードすることもできる。

 別売の録音用ケーブルを利用すれば、ダイレクト録音アプリを活用して、パソコンを使わずにCD/MDプレーヤー、ラジオなどから本体にダイレクトに録音できる。サイズと重さは、「NW-ZX1」が約幅59.7×高さ122.3×奥行き13.5mm(最薄部 9.8mm)で約139g、「NW-F880シリーズ」が約幅58.7×高さ116×奥行き8.2mmで約103g。ヘッドホンでハイレゾ音源をハイレゾ品質で聴くためには、別売の推奨ヘッドホンが必要。「NW-F880シリーズ」はヘッドホン・イヤーピースが付属、「NW-ZX1」はヘッドホンは付属しない。

豊富なカラーバリエーションを揃えるNW-F880シリーズ

 価格はオープン。実勢価格は、「NW-ZX1」が7万5000円前後、「NW-F880シリーズ」の64GB「NW-F887」が4万円前後、32GB「NW-F886」が3万円前後、16GB「NW-F85」が2万7000円前後の見込み。

 ソニーは、この2機種を含め、「ウォークマン」6シリーズを発表している。共通の特徴として、Windowsだけではなく、新たにMacに対応し、簡単転送アプリ「Content Transfer for Mac」が付属する。また、Windows向けに、ハイレゾ音源の取り込みや再生にも対応し、さまざまなコンテンツをスムーズに整理・転送できるパソコン用アプリケーション「Media Go」が付属する。10月19日から順次発売する。「NW-ZX1」の発売日は12月7日、「NW-F880シリーズ」は10月19日。