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アップル、新OS「OS X Mountain Lion」のデベロッパプレビューをリリース、メッセージアプリのベータ版を提供

ニュース

2012/02/17 15:57

 米Appleアップル)は、2月16日、Mac向けOS「OS X」の9番目のメジャーリリースとなる「OS X Mountain Lion」のデベロッパプレビューをリリースした。

OS X Mountain Lion(マウンテンライオン)」の画面イメージ。ちなみに、Mountain Lionとは「ピューマ」のこと

 「OS X Mountain Lion」には100以上の新機能を搭載し、iPhoneiPadなどの最新版OS「iOS 5」と同様の要素を盛り込んだ。従来の「iChat」に代わる新しいメッセージアプリをはじめ、メモ、リマインダー、Game Center、通知センター、Share Sheets、Twitterとの統合に加え、Mac上のビデオを「Apple TV」を使ってワイヤレスでテレビに送信する「AirPlayミラーリング」を導入。また、OS Xとしては初めて個人向けクラウドサービス「iCloud」を組み込み、iOS端末との連携やデータの共有をしやすくしている。

 「iCloud」は、Apple IDを使って、自動的に連絡先、メール、カレンダー、メッセージ、FaceTimeなどをセットアップ。新しいiCloud Documentsは、利用しているすべてのiCloud対応デバイスで加えた変更をプッシュするので、書類は常に最新の状態に保たれる。また「Game Center」では、iPhone、iPad、iPod touchユーザーとライブでマルチプレーヤー対応ゲームを楽しむなど、Macをゲーム機として活用できる。

 さらに、Macにインストールするアプリを「アップルの審査を通過したMac App Storeで配信しているアプリケーションのみ」「Mac App Storeで配信しているアプリケーションと、アップルが発行したデベロッパIDをもつデベロッパが提供するアプリケーションのみ」「すべてのアプリケーション(従来と同じ)」のいずれかに制限し、より安全な設定を選ぶことで、悪意のあるソフトウェアからMacを守るセキュリティ機能「Gatekeeper」を新たに搭載する。

 デベロッパプレビューは、2月16日からMac Developer Programのメンバーに提供している。一般向けには、今夏の終わりをめどにMac App Storeでダウンロード配信する予定。なお、アップルは現行の「Lion」から、OSのパッケージ版の販売を原則として取りやめてダウンロード販売にシフトし、そのぶん価格を下げている。 

新しいメッセージアプリを利用すると、iPhoneなどともメッセージをやりとりできる

 「Mountain Lion」の目玉機能の一つとなるメッセージアプリは、「Lion」ユーザーに限り、アップルのサイトからベータ版をダウンロードして利用することができる。新しい「メッセージ」では、無制限にメッセージ、写真、ビデオを手持ちのMacから別のMacやiOS端末に直接送ることができる。AIM、Jabber、Yahoo!メッセンジャー、Google トークも引き続きサポートする。最終版は「Mountain Lion」と同時に提供する予定。