• ホーム
  • ライフスタイル
  • キヤノン、ハイエンドデジタル一眼レフ「EOS-1D X」、フルサイズセンサ搭載の新たなフラッグシップモデル、2012年3月発売

キヤノン、ハイエンドデジタル一眼レフ「EOS-1D X」、フルサイズセンサ搭載の新たなフラッグシップモデル、2012年3月発売

ニュース

2011/10/19 19:30

 キヤノンは、35mmフルサイズCMOSセンサを搭載したデジタル一眼レフカメラの最上位モデル「EOS-1D X」を、2012年3月下旬に発売する。価格はオープンで、実勢価格は65万円前後の見込み。

EOS-1D X

 これまで、キヤノンのデジタル一眼レフの最上位モデルは、高画質の「1Ds」シリーズと、高速性能の「1D」の2系統で展開してきた。「EOS-1D X」はこれらを統合し、高画質性能と高速性能を兼ね備えたプロ仕様のフラッグシップモデルになる。

 撮像素子は新開発の35mmフルサイズ、約1810万画素のCMOSセンサで、映像エンジンは従来の「DIGIC 4」の約17倍の処理能力をもつ「DIGIC 5+」を2基搭載した「デュアルDIGIC 5+」。

 常用ISO感度は、従来機種「EOS-1D Mark IV」から2段アップとなるISO100~51200で、屋内など暗い場所の撮影でもノイズや被写体ブレを抑える。また、リアルタイム補正機能によって、レンズに起因する色収差と周辺光量の補正を撮影時に行うことができる。

 新たなAEシステムは、10万画素のRGB測光センサと「DIGIC 4」を組み合わせ、明るさだけでなく被写体の顔や色を認識して高度な露出制御を行う「EOS iSA System」。AFシステムには、総測距点数61点で被写体捕捉率にすぐれたAFセンサを搭載し、新AEシステムと連携して被写体の顔や色を追尾してピントを合わせ続ける「EOS iTR AF」機能を備える。

 毎秒最高約12コマ(ISO32000以上は約10コマ)の高速連写に対応。さらに、毎秒最高約14コマの超高速連写機能(ミラーアップ撮影/JPEG)を備える。従来機種では最速0.04秒だったレリーズタイムラグは、最速0.036秒に短縮した。

 対応メディアはCFカードで、タイプI/II準拠、UDMAモード7に対応。CFカード2枚を同時に使用できる「CFデュアルカードスロット」を搭載した。

 シャッターユニットは40万回の動作試験をクリア。すべての操作部材と外装カバーの合わせ部には、防塵/防滴処理を施した。さらに、振動素子を2個使用した新方式の撮像素子ゴミ除去機能で、従来機種では難しかった微細なゴミを取り除くことができる。

 「デュアルDIGIC 5+」によって、動画撮影の画質も大幅に向上。特に偽色やモアレを抑え、高感度撮影時にも低ノイズの撮影ができる。圧縮形式は、編集のしやすさを優先したALL-Iと、高圧縮でファイルが小さいIPBの、2種類の圧縮方法を選択できる。記録サイズとフレームレートは、1920×1080のとき30/25/24fps、1280×720のとき60/50fps、640×480のとき30/25fps。

 ファインダー視野率は100%。レンズマウントは、EFマウント。サイズは幅158.0×高さ163.6×奥行き82.7mm、重さは未定。