米NVIDIAが、現地時間の10月14日、新世代の3D「NVIDIA 3D Vision 2」を発表した。視野領域を拡大し、外光からの遮断性を高めることで3D映像に没頭できる第2世代の3Dメガネ「NVIDIA 3D Vision 2メガネ」と、3D画像の輝度をこれまでの最大2倍に高め、色品質を向上したディスプレイ技術「NVIDIA 3D LightBoost」を公開している。

　「NVIDIA 3D Vision 2メガネ」は、従来製品からレンズを20％大きくして視野領域を拡大。外光の遮断性を高め、ゲームの世界により深く没頭できるようにした。柔らかいコンポジット材で、ゲーム用ヘッドホンと快適にフィットする。

　3D機構には、アクティブシャッター技術とIR無線技術を採用し、1080pのフルHDゲーム550タイトル以上、ブルーレイの3D映画100タイトル以上、YouTubeや3DVisionLive.comによる多数の3Dビデオ・写真など、幅広いコンテンツに対応。さらに、既存の「3D Vision Ready」コンテンツと70種類以上の対応製品（3D Vision対応のモニター/ノートPC/プロジェクター/ビデオ・アプリケーション/カメラなど）でも使うことができる。

　メガネ単体と、メガネ1本とワイヤレスUSB IRエミッタで構成する「NVIDIA 3D Vision 2メガネキット」の2種類で提供。日本では11月中旬に発売の予定だ。価格は、「NVIDIA 3D Vision 2メガネキット」が1万6800円、「NVIDIA 3D Vision 2メガネ」単体が1万1800円。

　「NVIDIA 3D LightBoost」は、これまでの3Dソリューションと比較して、3D画像の輝度を最大2倍に高めるとともに、色品質を向上した新たなディスプレイ技術。ゲーム用のキーボードやマウスも見やすくなり、3Dゴーストも低減している。

　「NVIDIA 3D LightBoost」認定を得た初のディスプレイは、ASUSTeK Computerの27インチフルHDディスプレイ「ASUS VG278H」。デュアルリンクDVI入力を搭載し、独自の「Trace-Free II Technology」によってリフレッシュレートは120Hz、応答時間は2msを実現した。米国では10月初旬に発売予定で、価格は「NVIDIA 3D Vision 2メガネ」が付属して699ドル。日本でも発売する予定だが、時期や価格は未定。

　米国では、今後数か月以内にエイサーやベンキューが対応ディスプレイの発売を予定しており、また東芝は複数の海外モデルノートPCで対応製品を用意する。また、他社も今後数か月以内に「NVIDIA 3D LightBoost」対応ノートPCの提供を予定しているという。