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ローランド、電子楽器「Roland」の新製品、田中社長「付加価値の高い製品を届けたい」

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2011/02/09 17:09

 ローランドは、2月8日、電子ピアノやPC・ギター関連製品など、電子楽器ブランド「Roland」の新製品を3月上旬から順次発売すると発表した。1月13-16日にアメリカで開催した世界最大規模の楽器ショー「NAMM Show」で出展したもの。発表会では、新製品を実際に使ったライブ演奏が行われ、盛り上がりをみせた。

新製品を使ったライブ演奏

 ギターやマイクなどを接続してフレーズを演奏・録音するフレーズレコーダー「ループ・ステーション」からは、2モデルを3月下旬に発売。録音したフレーズを自由に重ねて演奏が楽しめる。最大3時間、99種類のループ状フレーズを保存できる。価格はオープン。ラインアップと実勢価格は、2つのペダルを備え、2トラックステレオ録音ができる「RC-30」が3万円前後、ペダルが1つの「RC-3」が2万円前後の見込み。

RD-300NX

 鍵盤楽器では、重さ17.5kgと軽量で持ち運びできるキーボード「RD-300NX」が登場。キーのタッチの強弱や音色の変化を繊細に表現する「SuperNATURALPiano音源」を採用している。価格はオープンで、実勢価格は17万円前後の見込み。発売は3月下旬。

 また、鍵盤・ペダル・スタンドを組み合わせることができる電子オルガン「アトリエ・コンボ AT-350C」を発表。トランペットやバイオリンなど15種類の音源「SuperNATURAL音色」を備える。価格は36万5400円で、発売は3月下旬。このほか、電子ピアノの上位機「V-Piano Grand」も5月下旬に発売する。価格は未定。

TRI-CAPTURE

 PC関連製品では、電子楽器の音声をPCに転送するUSBオーディオインターフェース3モデルを発表した。価格はオープン。ラインアップと実勢価格、発売日は、3系統の入力端子をもつ上位モデル「TRI-CAPTURE」が1万4000円前後で4月下旬、入力端子が2系統の中位モデル「DUO-CAPTURE」が9000円前後で3月下旬、MIDI信号に対応する下位モデル「UM-ONE」が3500円前後で3月上旬。

V-Drums Friend Jamの利用イメージ(ドラムはTD-9K2-S)

 このほか、すでに発売している電子ドラム「Vドラム」4モデルを披露した。ラインアップと実勢価格は、アコースティック・ドラムの音と叩き心地を追求したモデルとして、上位モデル「TD-9KX2-S」が23万円前後、下位モデル「TD-9K2-S」が18万円前後の見込み。また、練習に役立つコーチ機能を搭載する上位モデル「TD-4KX2-S」が15万円前後、下位モデル「TD-4K2-S」が11万円前後の見込み。

 「Vドラム」関連では、ユーザー同士の交流や練習のサポートを目的に、SNS「V-Drums Friend Jam」を2月24日にオープンする。練習の経過を日次でチェックしたり、自分の演奏が世界でどのくらいの位置にいるのかランキングを表示したりする。またTwitterと連携し、ユーザー同士でコミュニケーションができる。利用には、無料ソフトをダウンロードが必要。

(左から)CB-20XL、CB-120XL、CB-60XL

 ギター関連製品では、重低音を響かせるベースアンプ3モデルを紹介。いずれも1オクターブ下の音を追加するエフェクト「POLY OCTAVE」を搭載する。価格はオープン。ラインアップと実勢価格は、出力が120Wでライブに適した「CB-120XL」が5万円前後、60Wの「CB-60XL」が4万円前後、20Wで自宅の練習に向いている「CB-20XL」が2万円前後の見込み。

 さらに、ギター用のシンセサイザーとして「GR-55」が登場した。ロック、ポップスなど270種類の音源をプリセットしている。前面には液晶画面を備え、操作しやすいデザインに仕上げた。価格はオープンで、実勢価格は7万円前後の見込み。

GR-55

 発表会で田中英一社長は、グローバル市場を見据えた販売戦略を説明。楽器店などの販売店との関係を強化するために、コンテスト、イベント、トレーニング(研修会)、マーチャンダイジング(商品計画)、教育、カスタマーサポートの視点で施策を展開していくとした。また、「昨年はアニメや映画の影響で、バンドに注目が集まった。この動きが一過性で終わらないよう、付加価値の高い製品をユーザーに届けていきたい」と力強く語った。

田中英一社長