カシオ、「EXILIM」新製品と画像変換サービス「イメージングスクエア」を発表

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2011/02/07 12:00

 カシオ計算機は、2月4日、コンパクトデジタルカメラ「EXILIM」の新製品「EX-ZR100」と「EX-H30」を発表した。3月上旬の発売で、価格はオープン。ラインアップと実勢価格は、最大25倍までズームできる「EX-ZR100」が3万5000円前後、一度の充電で1000枚撮影ができる「EX-H30」が3万円前後の見込み。

 「EX-ZR100」は、焦点距離が約24-300mm(35mmフィルムカメラ換算)の光学12.5倍ズームレンズを備えるモデル。複数枚の画像情報を一枚にする「プレミアズーム」を使うと、最大25倍まで画質の劣化を抑えながらズームができる。

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 撮像素子は有効1210万画素の裏面照射型1/2.3型CMOS。画像処理エンジン「EXILIM ENGINE HS」を備え、0.14秒のオートフォーカスや最大40枚/秒の連写などによって、高速撮影を実現した。

EX-ZR100

 撮影機能では、コントラストや彩度の強弱で芸術的な作品を作ることができる「HDRアート」に加え、360度のパノラマ撮影が可能。また、動画撮影はフルハイビジョン画質に対応。スロー映像を撮影できるハイスピードムービー機能も備える。

 記録媒体はSD/SDHC/SDXCカード。モニタは3.0型液晶。サイズは幅104.8×高さ59.1×奥行き28.6mm、重さは約165g。カラーはホワイト、ブラック。

EX-H30

 「EX-H30」は、一度のフル充電で1000枚写真が撮影できる旅行向けのモデル。撮像素子には1610万画素の1/2.3型CCD、レンズには焦点距離が約24-300mm(35mmフィルムカメラ換算)の光学12.5倍ズームレンズを備える。「プレミアズーム」を活用すると、最大18.8倍まで拡大できる。

ゲストの石井竜也さん

 ハイビジョン画質の動画撮影が可能。このほか、フラッシュが発光禁止になり、操作音が消音になる「マナーモード」を装備する。記録媒体はSD/SDHC/SDXCカード。モニタは3.0型液晶。サイズは幅104.8×高さ59.1×奥行き28.6mm、重さは約161g。カラーはブラック、ゴールド、レッド。

「イメージングスクエア」のトップページ

 このほか、写真を使って芸術的な作品を作ることができる会員制の画像変換ウェブサービス「イメージングスクエア」を、2月4日に正式スタートした。画像処理変換をすることで、写真をアートな作品に仕上げる「HDRアートクラフト」や、作品を管理する「マイアトリエ」、写真を絵画のような風合いに仕上げる「バーチャルペインター」など豊富な機能を備える。

自らの作品を紹介する石井さん

 新製品の発表会では、「イメージングスクエア」の魅力を紹介するウェブサイトのコンテンツ「Art Garage」をプロデュースした、アーティスト・石井竜也さんがゲストとして登場。「写真は撮るものではなく、描くものになった。今後は、『写真を描く』というこれまでになかったジャンルができていくと感じている」と話した。さらに、「ユーザーはアートに対する造詣が深くなり、アートを楽しむ気持ちがより強くなるだろう」とイメージングスクエアへの期待を語った。