PMC、ドコモ/ソフトバンク向けケータイ夏モデルを発表、女性ユーザー獲得に意欲

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2010/05/21 16:24

 パナソニック モバイルコミュニケーションズ(PMC)が、2010年上期の携帯電話を紹介する説明会を開催した。カメラ機能を高めた端末やタッチパネル搭載端末、女性向け端末などをアピールした。

パナソニック モバイルコミュニケーションズの2010年ケータイ夏モデル

 PMCは2010年の夏モデルとして、NTTドコモ向けに4機種、ソフトバンクモバイル向けに2機種の計6機種を投入する。

ドコモ向け主力端末「P-04B」



 NTTドコモ向けの主力端末は、カメラの起動時間とオートフォーカス(AF)の合焦時間の高速化を図った「P-04B」。カメラ機能の起動時間を0.8秒、AFは0.2秒まで高めた。

P-04B

 センサーには、有効1320万画素のCMOSを採用。撮影モードは、人物や夜景、食べ物、ビーチなど、11のシーンを自動判別する機能を搭載した。シャッターボタンを押すと8枚の写真を連写し、ベストショットを自動で選び出す機能も盛り込んだ。ワンセグの視聴もできる。

防水・タッチパネルの「P-06B」



 高機能端末では、タッチパネルを搭載した「P-06B」を投入。タッチパネルでアイコン操作ができ、付属のタッチペンで、撮影した写真や内蔵のスケジュール、日記帳に絵や文字を手書きで入力できる。

P-06B

 IPX5とIPX7等級の防水機能を備える。タッチパネルは画面を少し押すことで入力できる感圧式なので、お風呂などでタッチ操作することもできる。有効1320万画素CMOSセンサーを備えたカメラや、ワンセグ機能も備える。デザインは丸みのあるラウンドフォルムを採用。端末の持ちやすさと外観の美しさの両立を図った。

写真に文字などを手書きできる

ケイト・スペードとのコラボ端末が目玉の「P-05B」



 「P-05B」は、20-30代の女性がターゲット。独自調査からわかった「デザイン」や「色」「バッテリーのもち」といったターゲット層の購入時の重視ポイントをもとに開発した。デザインでは、背面のミラーパネルと、三つの光が輝くイルミネーション機能のほか、マゼンダ、ホワイト、ピンクゴールドのカラーを用意。バッテリは大容量タイプで、連続待受時間で約750時間を実現し、自動省電力機能を備えることで、約15%の使用時間の向上を図っている。

P-05B

 「P-05B」には、ハンドバッグブランド「ケイト・スペード」とのコラボ端末を用意。背面パネルに赤とピンクの「ジュビリーストライプ」と呼ぶ、ストライプカラーを施したデザインを採用し、花をモチーフにしたオリジナル待受画像やメニュー画面を内蔵した。オリジナルのミニバッグが付属する。購入者には、抽選で50名に携帯と同じデザインのバッグもプレゼントする。

ケイト・スペードとのコラボモデル

 ケイト・スペード・ジャパンの柳澤綾子社長は、「ケイト・スペードは、常に何かに興味を持っている女性に向けたブランド。そうした女性にとって、ケータイは必需品だ。ブランドに理解があり、高い技術力をもっているパナソニックと、ターゲットにする女性に驚きのあるケータイが提供できると思った」と、コラボした理由を述べた、

柳澤綾子・ケイト・スペード・ジャパン社長

 このほか、カメラやワンセグなどの基本機能に絞った廉価モデル「P-07B」を投入する。

ソフトバンク向けは防水・タッチの「942P」、薄型端末「842P」を投入



 ソフトバンク向けは、「P-04B」と同等のスペックで無線LAN機能を搭載した「942P」と、厚さ10mmの薄型端末「842P」を供給する。2機種とも、ウィジェットを使ってTwitterを利用することができる。

942P

842P

 会場には全端末が揃い、機能のデモや説明が行われた。PMCは新端末で、特にドコモ内でのメーカーシェアの向上を図りたい考えで、「特に女性ユーザーの獲得が重要になる」(担当者)としている。