WDLC、「PCも地デジ化」キャンペーン、PCでテレビ視聴する楽しさをアピール

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2010/04/28 11:38

 ウィンドウズ デジタル ライフスタイル コンソーシアム(WDLC)は、4月27日、テレビだけでなく、PCでも地上デジタル放送が楽しめることを訴える「Watch PC?『パソコンも地デジカ』キャンペーン」を開始した。9月30日まで。

笠原健司・WDLC事務局長

 「パソコンも地デジカ」をテーマに取り組むPCの販促活動。子ども部屋や寝室など、個室のアナログテレビを地デジ機能付きのPCに切り替えることで、PCならではの楽しみ方を提案する。具体的には、地デジチューナー搭載PCや、PC用地デジチューナーを活用したテレビ番組の視聴スタイルの普及を目指す。ターゲットは高校生までの子どもがいる世帯。

「地デジカ」が登場するキャンペーンのロゴ

 キャンペーンでは、地デジ機能付きPCでテレビが視聴できるアプリケーション「テレビNaviガジェット」を提供。メーカーを問わない共通のユーザーインターフェースを採用し、放送中のテレビ番組の表示のほか、ドラマやアニメなど、ジャンル別に番組を一覧することもできる。放送局は、居住地を地域で選択して切り替える。開発・運用は、テレビ番組配信サイト「テレビドガッチ」を運営するプレゼントキャストが担当する。

 ガジェットは、今後発売するPCや地デジチューナーに搭載していく。導入するメーカーは、PCがNECパーソナルプロダクツ、オンキヨー、東芝、富士通、マウスコンピューター。PC用地デジチューナーが、アイ・オー・データ機器とバッファロー。チューナーについては、購入後、ダウンロードで入手する。

プレゼントキャストの須賀久彌・代表取締役社長

 PCならではのテレビ番組の楽しみ方として、ウェブサービスと連携してインターネット上のコミュニケーションを促進。例えば、APIにTwitterを採用し、テレビ番組を見ながらつぶやける「ピーチク」は、WDLCのホームページ内に専用サイトを開設する。また、動画の実況中継を見ながらコメントをユーザー同士で共有する「ニコニコ実況」は、6月から特設ページをオープンする。

WDLCのホームページ。「パソコンも地デジカ」をアピール

 堂山昌司WDLC会長は、発表会冒頭の挨拶で、「2010年の目玉は『地デジ化』。このチャンスを逃すことなく、ライフスタイルに準じた提案をユーザーにダイレクトに伝えていきたい」と意気込みを語った。また、笠原健司WDLC事務局長は、「製品そのものの機能ではなく、PCで地デジを見る利用シーンの提案によって、PC地デジ化の需要を喚起していきたい」と述べた。

 キャンペーンの参加企業は、PCメーカーやPC周辺機器メーカー、テレビ局、家電量販店など26社。後援として、総務省、デジタル放送推進委員会(Dpa)、日本民間放送連盟(NAB)の協力を得ている。

堂山昌司・WDLC会長

 WDLCに参加する企業は、4月27日現在、100社。今回のキャンペーンは、08年5月に実施した「PC de TVキャンペーン」、08年9月の「PC de 旅キャンペーン」、09年4月の「アイ.ハコブ プロジェクト」、09年11月「HERO★DADDY(ヒーロー・ダディ)キャンペーン」に続くもの。WDLCは、PCの利用者を増やすことで市場全体の活性化を目指す。