スカパー、サッカーW杯25試合を3Dで生中継、6月19日の日本対オランダ戦から

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2010/04/20 20:12

 スカパーJSAT(スカパー、秋山政徳社長)は、4月20日、6月11日に開幕する「2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ」大会全64試合のうち25試合を、通常の2D放送に加えて3Dでも放送すると発表した。FIFA公式パートナーであるソニー(ハワード・ストリンガー会長兼社長)との共同プロジェクトによって、6月19日から「Sony Presents『2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ 3D』」として放送する。

 「Sony Presents『2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ 3D』」は、スカパーが6月19日に開局する3D専門チャンネル「スカチャン3D169」で放送。同日行われる日本対オランダ戦を開局記念番組として生中継する。

左から、スカパーJSATの田中晃・執行役員専務、ソニーの島津彰・3D&BDプロジェクトマネジメント部門部門長

 3D映像は、ソニーの3D放送機材で撮影し、スカパーの衛星放送を通じて提供する。共同記者会見で、スカパーJSATの田中晃・執行役員専務は、「新しいテレビの世界を届けられることをうれしく思っている」とコメント。「3D映像は地上波でも放送できるが、放送局ごとに一つのチャンネルしかないので、2Dと3Dを同時に放送することはできない。しかし、多チャンネル放送の場合は、2Dで観たい人は2Dで、3Dで観たい人は隣のチャンネルで3Dが観られる。3D放送は多チャンネルのスカパーに向いている」と、今回の3D専門チャンネルの開局に自信を示した。

 3D専門チャンネルでは、今後はJリーグ、格闘技、プロ野球、映画、アニメ、自然環境などのドキュメンタリーを提供していく計画。音楽ライブ、競馬の3D放送にも意欲を見せている。

 「Sony Presents『2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ 3D』」のほか、スカパーの3D専門チャンネルは、ソニーが6月10日から順次発売する3D対応の液晶テレビ3Dブラビアで視聴できるほか、国内メーカーとして3Dテレビを先行発売するパナソニックの3Dビエラでも視聴できる。

 ワールドカップ南アフリカ大会は、日本時間の夜中3時半から始まる試合が多いため、ソニーではスカパー!HD対応デジタルCSチューナー「DST-DH1」と、BDレコーダー「BDZ-EX200/RX105/RX55/RX35」をLANで接続することで、3D映像を録画できることを訴求していく。