デジタルフォトフレームは、「プリントする」「PCに保存しておく」などが主流だったデジタル写真の活用法に、新たな選択肢を与えてくれた。結婚祝いなど、贈り物として人気を集めている。そんなデジタルフォトフレームの中で、2009年11月6日に発売するなり、11月第1週-12月第2週のシリーズ別・販売台数で6週連続1位を獲得した製品がある。ソニーの「“S-Frame”(DPF-D72N)」だ。画質はもちろん、豊富な表示機能、プレゼントしやすいワケなど、「DPF-D72N」の人気の理由に迫った。

シンプルなフレームで写真が映える
 

デザインと基本機能をチェック、画質の良さは折り紙付き!



 まずは、「DPF-D72N」の外観からチェック。前面にはボタンや突起は一切なく、シンプルなデザイン。フレームには上品な光沢があり、洗練された印象で、洋室、和室を問わず、どんな部屋にも融和するだろう。付属のスタンドを使えば、縦置きと横置きのどちらでも利用できる。写真の縦横を自動で判別する機能を備えているので、常に正しい向きで写真を表示してくれる。また、壁掛けもできるので、額縁のように飾ってもオシャレだ。
 

縦表示にも対応する

 表示する画像ファイルは、内蔵メモリに保存するか、本体に差し込んだメモリカードから読み込む。内蔵メモリは約1GBで、約2000枚の写真を保存できる。内蔵メモリを利用する場合、本体をPCとUSB接続すれば、メモリカードやUSBメモリと同じように、「DPF-D72N」がリムーバブルストレージとして認識される。あとは適当な名前を付けたフォルダを作成して、画像ファイルをPCからドラッグ&ドロップすれば、転送終了。

 一方、メモリカードの場合は、本体のスロットにカードを挿入するだけ。利用できるメモリカードの種類は豊富で、SDカードやメモリースティック、コンパクトフラッシュなど、一般的なデジタルカメラで利用可能なメモリカードなら、ほぼ対応している。
 

本体正面に向かって右側面には各種カードスロットを備える

 デジタルフォトフレームは写真を観賞するもの。一番気になるのは、やはり画質だろう。「DPF-D72N」は、総画素数約115万ドットの「クリアフォト液晶」を搭載。表示は非常にきめ細やかで、プリントした写真を飾っているのと遜色ない鮮明さだ。7.0型の液晶画面は、一般的な郵便はがきと同等の面積を持ち、L版プリントよりも写真を大きく楽しめるのがうれしい。

 また、部屋にさりげなく飾ることが多いであろうフォトフレームの用途を考えると、視野角も重要。「DPF-D72N」の視野角は、左右140度、上下120度。実際に使用してみると、真横に近い角度からでも、写真をはっきりと見ることができ、左右は数値以上に視野角が広い印象だ。一方、上下に関しては、スペック通りといった感じなので、そのあたりを検討して設置場所を決めよう。 
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多彩な表示方式と画像の絞り込み機能に注目



 写真の表示方法が多彩なのも、ソニーのデジタルフォトフレームの特徴。1枚の写真を全画面で次々に映し出していく標準的なスライドショーのほか、複数の写真を表示する「マルチ」、指定した写真だけを常に表示する「一枚表示」に対応する。また、写真と同時にカレンダーや時計を表示できるのも実用的。もちろん時計だけ、カレンダーだけの表示もでき、使用シーンやライフスタイル、部屋の雰囲気などに応じて選べる。
 

カレンダーと写真を同時に表示できる

 写真の絞り込み機能も、ぜひ活用したい。例えば、フォルダ指定機能。この機能を利用することで、メモリカード内の特定のフォルダだけを表示することができる。子どもの成長記録や結婚式など、見たい、あるいは見せたい写真だけを映しておくことができるのだ。また、手動での絞り込みも簡単。お気に入りの写真にマークを付けて、登録した写真だけを再生できる。
 

ハートのマークをつけてスライドショー表示する写真を選択
 

省電力、容易な再梱包――細かい配慮がうれしい



 デジタルフォトフレームは、基本的に常に電源を入れておく製品だ。そこで気になるのがランニングコスト。しかし、気に病むほどの電気代はかからないので安心しよう。カタログによると、「DPF-D72N」の消費電力は最大で約10.7W。基本契約内容や地域などによって異なるが、24時間写真を表示していても、1か月の電気代は200円以下に収まる。また、時間を指定して自動で電源をオン/オフする機能を搭載しているので、深夜には電源を切るようにすれば、さらに電気代の節約ができる。

 デジタルフォトフレームは、父の日や母の日、出産祝い、結婚祝いなど、あらゆるシーンのギフトとして贈ることも多い商品だ。「DPF-D72N」は、その点にもしっかりと配慮し、再梱包しやすいパッケージを採用している。緩衝材の構造や製品の入れ方がシンプルなので、一度本体を箱から出してメモリカードを差し込んでも、簡単に元の状態に戻すことができる。見せたい写真をすぐに再生できる状態で、相手に贈ることができるのだ。
 

シンプルな作りで簡単に再梱包できる

 市場推定価格1万5800円(BCN調べ)と、ソニー製品の中ではお手頃。それでいて、画質には十分満足できる。初めて購入するデジタルフォトフレームとして、また、ちょっとしたプレゼントとして贈るには最適だろう。デジタルフォトフレームで、デジカメ写真をもっと手軽に楽しんでほしい。(フリーライター・星政明)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。

*記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。