日本HP、Windows 7搭載のデスクトップPC冬モデル、マルチタッチ対応の一体型など

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2009/10/14 20:43

 日本ヒューレット・パッカード日本HP)は10月14日、個人向けデスクトップPCの09年冬モデルとして、マイクロソフトの最新OS「Windows 7」を搭載した6シリーズ13機種を10月22日から順次発売すると発表した。価格はすべてオープン。

発表会では日本HPの小出伸一社長とマイクロソフトの樋口泰行社長が対談

マルチタッチ対応の「HP TouchSmart PCシリーズ」など、一体型3シリーズ



 ディスプレイ一体型の「HP TouchSmart PCシリーズ」では、Windows 7のマルチタッチに対応するタッチスクリーンを搭載。2本の指で画像や画面を拡大・縮小・回転させたり、指先でWebブラウザの画面をスクロールしたりと、直感的に操作できる。OSはWindows 7 Home Premiumの64ビット版をプリインストールする。 

HP TouchSmart 600PC

 「HP TouchSmart 600PC」は、解像度1920×1080ドットのフルHD表示に対応する23型ワイドタッチスクリーンを装備する。CPUはCore 2 Duo P8700(2.53GHz)、グラフィックスはGeForce G230、4GBのメモリ、1TBのHDDを搭載。地上/BS/110度CSデジタルの3波対応テレビチューナーも備える。実勢価格は、ブルーレイディスク(BD)再生対応のDVDスーパーマルチドライブを搭載した「600-1090jp」が22万円前後、DVDスーパーマルチドライブを備える「600-1070jp」が19万円前後の見込み。 

「HP TouchSmart PCシリーズ」は、2本の指で画面を拡大できる

 「HP TouchSmart 300PC」は、解像度1600×900ドットの20型ワイドタッチスクリーンとDVDスーパーマルチドライブを備えるモデル。CPUはAMDAthlon X2 235e(2.7GHz)、4GBのメモリを搭載する。実勢価格は、グラフィックスがGeForce G210、1TBのHDD、地上・BS・110度CS対応のテレビチューナーを備える「300-1050jp」が16万円前後、750GBのHDDを搭載する「300-1030jp」が14万円前後の見込み。

 「HP Pavilion All-in-One PCシリーズ」は、一体型デスクトップPCの新シリーズ。量販店モデル「MS211jp」は、解像度1366×768ドットの18.5型ワイド液晶を備える。CPUはAMDのAthlon X2 3250e(1.5GHz)、4GBのメモリ、500GBのHDD、DVDスーパーマルチドライブを搭載する。OSはWindows 7 Home Premiumの32ビット版。実勢価格は10万円前後の見込み。

設置面積B5サイズ以下のモデルなど、5万円前後からのタワー型PC3シリーズ



 「HP Pavilion Desktop PC e9000シリーズ」は、ミニタワー型のデスクトップPC。量販店モデルの「e9290jp」は、CPUがCore i7-920(2.66GHz)、グラフィックスはGeForce GT230、12GBのメモリ、1.28TBのHDD、BDへの記録に対応するDVDスーパーマルチドライブを搭載する。OSはWindows 7 Professionalの64ビット版。実勢価格は17万円前後の見込み。 

「s5000シリーズ」と「e9000シリーズ」

 「HP Pavilion Desktop PC p6000シリーズ」は、ミニタワー型のエントリーモデル。OSはWindows 7 Home Premiumの32ビット版で、DVDスーパーマルチドライブを搭載する。実勢価格は、CPUがCore 2 Quad Q9400(2.66GHz)、グラフィックスがGeForce G210、4GBのメモリ、750GBのHDDを備え、20型ワイド液晶モニタを付属する「p6290jp」が10万円前後、CPUがCore 2 Quad Q8400(2.66 GHz)、グラフィックスがGeForce G210、4GBのメモリ、750GBのHDDを備える「p6270jp」が7万円台半ばの見込み。CPUがCore 2 Duo E7500(2.93GHz)、2GBのメモリ、320GBのHDDを搭載する「p6250jp」が5万円前後の見込み。 

p6000シリーズ

 「HP Pavilion Desktop PC s5000シリーズ」は、容量がミニタワー型の約半分、設置面積はB5サイズ以下のコンパクトなスリム型PC。

 量販店モデル「s5250jp」は、グラフィックスとしてGeForce G210を搭載する。上位機種「64bitプレミアムモデル」は、CPUがCore i7-860(2.8GHz)、グラフィックスがGeForce G210、8GBのメモリ、1TBのHDDを搭載。そのほか、2基の地上デジタルチューナー、BDへの記録に対応するDVDスーパーマルチドライブを備える。OSはWindows 7 Home Premiumの64ビット版。23型ワイド液晶モニタも付属して、実勢価格は20万円前後の見込み。

 「地デジ&21.5Wモニターセットモデル」と「21.5Wモニターセットモデル」は、CPUがCore i5-750(2.66GHz)、4GBのメモリを搭載。OSはWindows 7 Home Premiumの32ビット版をプリインストールする。そのほか、21.5型ワイド液晶モニタを付属する。

 「地デジ&21.5Wモニターセットモデル」は、1TBのHDD、2基の地上デジタルチューナー、BDへの記録に対応するDVDスーパーマルチドライブを装備。実勢価格は17万円前後の見込み。「21.5Wモニターセットモデル」は、640GBのHDDとDVDスーパーマルチドライブを搭載。実勢価格は14万円前後の見込み。

 「プロフェッショナルモデル」は、CPUがCore i5-750(2.66GHz)、2GBのメモリ、640GBのHDD、DVDスーパーマルチドライブを装備する。OSはWindows 7 Professionalの32ビット版。実勢価格は10万円前後の見込み。

 発表会では、日本HPの小出伸一社長とマイクロソフトの樋口泰行社長による、新OS「Windows 7」についての対談が行われた。 

Windows 7搭載PCの可能性について語る小出社長

 小出社長は「マイクロソフトさんとは製品開発からマーケティングまでパートナーシップを組んでいる。そのため、ユーザーのニーズをいち早くキャッチして、スピード感を持って製品を提供できる」と、両社の協力関係を強調。新製品については、「メッセージは『Windows 7完全対応』と『ユーザーの感性を刺激するようなデザイン』」と述べ、「今後、PCは効率性だけを追求するものから、ユーザーの感性を刺激し、楽しんで使ってもらえるものにシフトしていきたい。その際に、Windows 7は大変魅力的。機能を活かしきれれば、PCのクリエイティブな領域を作り出すことができる」とWindows 7搭載PCの可能性について語った。

 樋口社長は、「Windows 7はIT全体のビジネスを広げるOS。2010年までに2兆3000億の市場を創出できるというデータもある。年末商戦を皮切りに、IT業界の活性化に貢献していきたい」と新OSへの自信をみせた。