シグマ、操作性が向上したハイエンドなコンデジ「DP1s」、10月10日発売

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2009/10/02 17:32

 シグマは10月2日、大型の撮像素子を搭載するコンパクトデジタルカメラ「DP1s」を10月10日に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は5万4800円前後の見込み。

DP1s

 「DP1s」は、08年3月に発売したコンパクトデジタルカメラ「DP1」を進化させたもの。「DP2」やデジタル一眼レフカメラ「SD14」で採用した、メニュー画面から入ることなく各種撮影設定を素早く変更できるQS(クイックセット)機能を、デジタルズームボタンに割り当てることで操作性を向上した。静止画撮影モード中にズームボタンを押すと、クイックセットメニューが表示され、十字キーでISO感度、ホワイトバランス、画像サイズ、画質などの項目を選択して変更する。

クイックセットメニュー

 対逆光性能も改善し、「DP1」特有の豊かな階調表現による自然で立体感のある描写をさらに深化させた。

 そのほかのハード面は「DP1」と同じ。デジタル一眼レフカメラ「SD14」に採用している有効約1400万画素の「FOVEON X3 ダイレクトイメージセンサー」を搭載。センサーは20.7×13.8mmで、一般的なコンパクトデジタルカメラが搭載する1/1.8型-1/2.5型センサーの約7-12倍の面積にあたる。そのため、被写界深度が浅く、近距離や解放絞りでの撮影時に一眼レフカメラのような自然なボケ味を楽しめる。

 RGB全色を3層で取り込むことができるフルカラーイメージセンサーで、シリコンの異なる深さに配置されている3つの層が、センサー表面に近い方から順に青、緑、赤の光を取り込み、画像を生成。立体的で臨場感のある写真を撮影できる。

 35mmフィルム換算で28mm相当の画角の、大口径16.6mmF4レンズや、2.5型液晶モニタを装備。記録媒体はSD/SDHCカード、マルチメディアカードに対応する。