KDDI、「iida」新製品、色を積み重ねた端末など2機種 携帯とロボットの遭遇も

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2009/09/09 18:08

 KDDIは9月9日、携帯電話の新ブランド「iida」の新製品として、5つの層を積み重ねたデザインの「PLY(プライ)」と、四角錐台をふたつ重ね合わせたデザインの「PRISMOID(プリズモイド)」を発売すると発表した。価格はともに未定で、「PLY」は9月中、「PRISMOID」は年内の早い時期に発売予定。

「iida」の新製品、「PRISMOID」と「PLY」

5つの層が積み重なった「PLY」、四角錐台をふたつ重ねた「PRISMOID」



 「PLY」のデザインは、デザイナー・神原秀夫氏が担当。「PLY」とは「積層」を意味し、「積み重なる色」をコンセプトに、それぞれ異なる着色を施した5つの層を積み重ねた。

5つの層を積み重ねた「PLY」(pink)

 また、すべてのサイドキーを右側面に集約。書類フォルダやスケジュール帳のインデックスを思わせるタブキーによって、カメラの起動、マナーモードの設定など、日常的な操作を片手で行うことができる。

カラーはpink、black、brownの3色

 オートフォーカス機能付きの有効319万画素のカメラ、3.0インチのメインディスプレイを搭載。外部メモリはmicroSDカードに対応する。本体サイズは幅53×高さ102×厚さ14.5mm、重さ約127g。やわらかく、淡いカラーリングのpink、black、brownの3色をラインアップする。

 「PRISMOID」のデザインは、「au」の携帯電話「INFOBAR」のデザインを手がけたデザイナー・深澤直人氏が担当し、「未来的な未来」をテーマに「カタチ」と「使いやすさ」を両立した。「PRISMOID」は角錐台を意味し、四角錐台をふたつ重ね合わせた形状を採用。全周に施した面取りが握りやすさや新しさ、懐かしさを感じさせるデザインになっているという。

PRISMOID

 また、面取りの寸法を表す「C4.8」という数値を表面にあしらった。左側面には、日時や電波状態のほか、電話やメールの着信などが電光掲示板のように右から左へ流れる有機ELサブディスプレイを搭載する。

左側面には有機ELサブディスプレイを搭載

 オートフォーカス機能付きの有効197万画素のカメラ、2.7インチのメインディスプレイを搭載。外部メモリは最大16GBまでのmicroSD/SDHCカードに対応する。本体サイズは幅49×高さ101×厚さ16.8mm、重さ約102g。カラーは、GREEN、MAT BROWN、WHITEの3色。

 発表会で高橋誠・取締役執行役員常務 コンシューマ事業統轄本部長は「『iida』を立ち上げたことで、今少し元気がないと言われている『au』に対して、ユーザーの興味が高まり、活力を感じてもらえた。『au』と『iida』がお互いに刺激しあっている」と「iida」ブランド立ち上げの効果を語った。

高橋誠・取締役執行役員常務 コンシューマ事業統轄本部長

周辺機器にもデザインを、デザイナーが手がける「LIFE STYLE PRODUCTS」



 また、デザイナーが手がける携帯電話の周辺機器「LIFE STYLE PRODUCTS」も発売する。新製品の専用アイテムとしては、神原氏がデザインを担当した、「PLY」用のプライウッドによる置き台や、深澤氏デザインで、山梨県の和紙メーカー「大直」が開発した水に強く破れにくい和紙「ナオロン」製の「PRISMOID」用のケースをラインアップする。

「PLY」用の置き台と和紙製の「PRISMOID」用ケース

 そのほか、デザイナーよるアイテムとして、コードをホースに見立てた、海山俊亮氏によるACアダプタ「RANGERS」、携帯電話に小鳥がとまっているように見える、寺山紀彦氏が手がけた「Earphone Jack」、携帯電話の下敷きになってバイブ音などを低減してくれる、勝間田慎也氏による人型のストラップ「manatomo」など、「LIFE STYLE PRODUCTS」として23のアイテムを発売する。これらはすべて10月上旬から順次、「iida」のWebサイト上で販売するほか、今後auショップでの販売も検討しているという。

上段左から、「RANGERS」「Earphone Jack」「manatomo」

携帯電話がロボットに出会った コンセプトモデル「Polaris」



 そのほか、新興ロボットメーカー、フラワー・ロボティクスをパートナーに開発したコンセプトモデルとして、携帯電話であり、学習機能を持ったロボットでもある「Polaris(ポラリス)」を公開した。

Polaris

 携帯電話にユーザーのさまざまな情報をライフログとして記録。球体型のロボットに携帯電話を載せると記録した情報を分析し、学習した結果をテレビモニタに表示して最適なアドバイスを提供する。学習した内容に合わせて光ったり、音を奏でたりと、表情豊かに動作するという。

 「まだ具体的な商品化は考えておらず、日常のスポーツをサポートするサービス『au Smart Sports』を使って走った軌跡をテレビに表示するなど、同社の携帯電話のサービスと連動させていく(広報)」予定。