三菱電機、HDD/BD両方のレコーダーを内蔵した液晶テレビなど、AV関連新製品

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2009/08/19 19:35

 三菱電機は8月19日、AV関連商品の発表会を開催し、液晶テレビ「REAL(リアル)」の新製品として、HDDレコーダーとBDレコーダーの両方を搭載したモデルなど5機種を発表。そのほか、ブルーレイディスク(BD)レコーダー3機種、プロジェクター1機種も発表し、9月15日から順次発売すると発表した。価格はすべてオープン。

「BHRシリーズ」の37V型モデル

 液晶テレビの新機種は、HDD/BDレコーダーを内蔵する「BHRシリーズ」と、新型画像処理エンジンによる超解像が可能な「MZWシリーズ」の2シリーズ。

 「BHRシリーズ」は、世界で初めて本体内にHDDレコーダーとBDレコーダーの両方を搭載。HDD側にデジタル放送を迅速に録画できることに加え、BD側で市販ソフトの再生やHDDに録画した番組をBDに書き出せるなど、双方の特徴をいかした活用が可能。

 本体のスタンド部前面にBD用のトレイを設置し、簡単にディスクの出し入れができる。付属のリモコンには使用頻度の高い「予約する」「見る」ボタンを大きくしたほか、関連する機能ボタンを隣接配置し、少ない手順で「見る」「録る」「残す」の基本操作ができるように配慮した。地上・BS・110度CSデジタルチューナーを各2基と、地上アナログチューナーを備え、デジタル放送の2番組同時録画にも対応する。

スタンド部前面に配置したBD用のトレイ

 ラインアップは水平1920×垂直1080画素で、毎秒120コマの倍速表示が可能なフルハイビジョン(フルHD)パネルを備える37V型「LCD-37BHR300」と、同1366×768画素の32V型「LCD-32BHR300」の2機種。HDD容量はともに320GB。実勢価格は37V型が25万円前後、32V型が20万円前後の見込み。

液晶テレビをはじめ、ずらりと並んだ新製品

 一方、「MZWシリーズ」は52V/46V/40Vの3機種をラインアップ。いずれも水平1920×垂直1080画素のフルHDパネルを備えるほか、52V型ではダイナミックコントラスト比が20000:1となる新「DIAMOND PANEL」を搭載し、奥行きのある映像表現が可能。

 独自の超解像技術「DIAMOND HD」を組み込んだ高画質化回路「DIAMOND Engine PROIV」を搭載。低-高解像度を問わず映像ソースの解析・補正を行い、デジタル放送送信時のデータ圧縮で失われた画像データを推定。オリジナル映像のもつ質感を再現することで、高密度な映像表現が可能だという。同様に、圧縮時に欠落した音声信号を補完し、視聴時の音質を向上する補完技術「DIATONE HD」も備える。

 そのほか、5.9リットルの大容量スピーカーユニットを採用し、内蔵した2本のウーファー、4本のツィーターとあわせ、臨場感あるサウンド表現が可能。チューナーは、地上・BS・110度CSデジタルチューナーと地上アナログチューナを1基ずつ搭載する。実勢価格は、52V型「LCD-52MZW300」が35万円前後、46V型「LCD-46MZW300」が30万円前後、40V型「LCD-40MZW300」が20万円前後の見込み。

BDレコーダーのVHS一体型「DVR-BV530」

 また、HDD内蔵BDレコーダーの新製品として、容量1TBの「DVR-BZ330」と500GBの「DVR-BZ230」、320GBのVHS一体型「DVR-BV530」3機種もあわせて発表。いずれのモデルも、使用頻度の高い録画/再生ボタンを大きめに配したリモコンを採用する。また、上位モデル「DVR-BZ330」は、液晶テレビと同じく超解像機能「DIAMOND HD」を搭載したほか、コンテンツダウンロードサービス「アクトビラ」に対応する。

 いずれも地上・BS・110度CSデジタルチューナーを2基、地上アナログチューナを1基搭載する。実勢価格は「DVR-BZ330」が18万円前後、「DVR-BZ230」が14万円前後、「DVR-BV530」が12万円前後の見込み。

ホームプロジェクター「LVP-HC6800」

 さらに、フルHD対応のホームプロジェクター「LVP-HC6800」も発表。開口率が20%向上した液晶パネルを採用し、従来比1.6倍となる1300ルーメンの高輝度を実現した。また、コントラスト比20000:1を実現する「Diamond Black Iris」を搭載するほか、60分の1秒単位でアイリスを制御し、場面の急激な明暗差があるときも、ダイナミックレンジの広い映像を忠実に再現する。画像処理エンジンには10bit処理の画像処理回路「Reon-VX」を採用し、BDレコーダーの24p出力にも対応した。実勢価格は25万円前後の見込み。

阿部正治・京都製作所所長

 阿部正治・京都製作所所長は新製品について「(現状)我々の製品をまだ十分に使えていないユーザーがたくさんいることから、今回の新製品では直感的に操作ができるように配慮した」と説明した。