サムスン電子は7月16日、アジア最大級の通信関連イベント「CommunicAsia 2009」に出展した最新の携帯端末の説明会を行った。世界的に有名なブランドとコラボレーションした各種端末が登場したほか、海外と日本における携帯電話市場での方向性も明らかにした。


“東京の夜”を光で演出――アルマーニとコラボした端末「NIGHT EFFECT」



 ファッションブランド「EMPORIO ARMANI」とコラボレーションした「NIGHT EFFECT(ナイト エフェクト)」は、GIORGIO ARMANI氏自らが東京のイルミネーションをイメージしてデザインしたストレート型端末。側面にはレッド、グリーン、ブルー3色のLEDを搭載し、起動や発着信の際にはライン状に光る。インターフェイスのデザインもARMANI氏が手がけた。サムスン電子によると、「18-35歳のファッションに敏感な男女」がターゲットだそうだ。

NIGHT EFFECT

 前面のボタンには凹凸がほとんどなくフラットな形状で、女性の手に収まる程度の小さいボディ。約2.2型有機ELディスプレイと、300万画素のカメラを搭載する。カラーはホワイトとブラック。背面には同ブランドのトレードマーク「イーグル」のロゴをあしらった。オリジナルの個装箱やロゴ入りのイヤホンも付属する。日本ではソフトバンクモバイルが9月中旬から発売するほか、一部の「EMPORIO ARMANI」の店舗でも取り扱う予定。

Samsung Jet

 同社の09年下半期の端末としてハイエンドモデルになる「Samsung Jet(サムスン ジェット)」も登場した。同社では「スマートフォンの高度な機能をもつ携帯電話」と位置付けている。前面にフルタッチ式の3.1型有機ELディスプレイを搭載。ユーザーインターフェイスには「Touch Wiz 2.0」を採用し、直感的に操作できる。

 独自のブラウザ「Dolfin」を採用し、最大5つまでWebサイトを同時に閲覧することが可能。指一本で画面を拡大・縮小できるなど、快適にインターネットが楽しめる。背面には500万画素のカメラを搭載。外観はレッドとブラックを基調としたストライプを生かした斬新なデザインに仕上げた。

最先端は「タッチパネル」、ユーザーの要求はデザイン面へとシフト



 このほか、Googleの携帯電話用プラットフォーム「Android」を搭載した同社初の「Samsung GALAXY(ギャラクシー) I7500」や、スマートフォンブランド「OMNIA(オムニア)」の最新モデル「OMNIA II I8000」も披露され、タッチ&トライコーナーに展示された。

Samsung GALAXYとOMNIA II

 なお、日本国内において、有名ブランドとのコラボレーション端末全機種を一堂に集めたのは今回が初めて。オーディオメーカーのBang&Olufsen社と生み出した「Serene」「Serenata」、adidasと協力した「miCoach」、GIORGIO ARMANIと創り上げた「GIORGIO ARMANI SAMSUNG」も並んだ。なお、「NIGHT EFFECT」以外の端末はすべて、日本での発売は未定。

 今回の海外・日本向け新モデルの発表を受け、同社のオウチャンミン・サムスンテレコムジャパン 端末営業部 部長は、「(Samsung Jetのような)フルタッチが今の最先端のデザイン。使ってみるととても楽なので、ユーザーは一度使ったらもうキー操作には戻れない」とタッチパネルの魅力を語った。

 また、「NIGHT EFFECT」をはじめとしたコラボ端末に関しては、「(コラボ先の企業と同社)双方の『ユニークなものを出したい』という欲求から生まれたもの。現在では、イノベーション(技術革新)からデザインへシフトしている」と、携帯電話に求めるユーザーの要素が変化してきていることにも触れた。

オウチャンミン・サムスンテレコムジャパン 端末営業部 部長

 世界市場での同社の位置づけとしては「何かを開発していく『技術力』、それを応用していく『応用力』、多岐にわたる『経済力』は世界で認められるようになってきた」と自信を見せた一方で、「端末を売ることでブランド価値も向上する。トップレベルのメーカーとして世界に認められたい」と一層の努力が必要であることを述べた。さらに、「日本で発売している端末と世界で発売している端末にはイメージのギャップがある。これをひとつ一つ埋めていきたい」と、日本での展望も明らかにした。