iPod対応スピーカーの現在の売れ筋は、3000円前後で買えるお手ごろモデル。しかし、販売台数ではなく、販売金額で見ると、1万円以上の高級スピーカーが登場するなど、ランキングの顔ぶれはがらりと変わる。そこで今回は、音質や機能、デザイン性などを重視したい人向けに、販売金額によるiPod対応スピーカーのランキングを紹介しよう。

 前回の販売台数ランキングと同様、iPod用のDockコネクタを搭載したモデルを含め、対応機種にiPodシリーズが含まれるスピーカーを対象に集計。カラーバリーエーションを合算したシリーズ別で、販売金額の多い順にランキング化した。

iPod対応スピーカー 販売金額別ランキング 2009年5月
順位 メーカー名 シリーズ名 市場推定価格
1 BOSE SOUNDDOCKII 3万2100円
2 BOSE SOUNDDOCK-PORTABLE 4万4400円
3 日立マクセル MXSP-1100 9300円
4 ベルソス BB5002 2000円
5 ロジクール PF-500-R 1万4500円
6 ビクター RA-P30 1万3200円
7 プリンストンテクノロジー PSP-312IPIR3 8400円
8 エレコム ASP-P102 4800円
9 プリンストンテクノロジー PSP-MSSBC 1万600円
10 ハーマンインターナショナル ONSTATIONMICRO_J 1万5000円

「BCNランキング」 09年5月月次 <最大パネル>
*「市場推定価格」はBCNによる記事掲載時点の推定価格



 09年5月のiPod対応スピーカーの販売金額ランキングで1位を獲得したのは、高級オーディオの代名詞ともいえるBOSEの「SOUNDDOCKII」。独自の低音再生技術「ウェーブガイド・スピーカー・テクノロジー」と、ネオジウム・マグネットを採用したドライバによる豊かなサウンドが特徴だ。また、本体のドックにiPodを置くだけで音楽が自動的に再生されるというシンプルさもポイント。

SOUNDDOCKIIシリーズ

 2位も同じくBOSEの「SOUNDDOCK-PORTABLE」。こちらは1位の「SOUNDDOCKII」から性能や使い勝手を引き継ぎつつ、充電式のバッテリーを搭載し、持ち運べるようにしたモデルだ。

SOUNDDOCK-PORTABLEシリーズ

 両モデルとも、接続したiPodの充電が可能で、対応するiPodも、第1-3世代iPodとiPod shuffleを除く、すべてのiPodシリーズおよびiPhone 3Gと幅広い。実は同社が「iPod用スピーカー」として販売しているモデルは、この2機種のみ。価格が高く、販売金額順のランキングでは有利という点を差し引いても、揃って1・2位を獲得するところに人気のほどがうかがえる。

 続く3位は日立マクセルの「MXSP-1100」。前回紹介した、販売台数順のランキングでも4位に入った製品で、パワーアンプを内蔵した円筒形のバスレフ型ボックスを本体の左右に搭載し、アルミコーンスピーカーで迫力ある音を再現できる。対応するのは、第4世代以降のiPodと、iPod mini/nano/classic/touch。

MXSP-1100シリーズ

 1万円弱から4万円台まで、価格が高めの製品が並ぶなか、4位に食い込んだのは、市場推定価格2000円のベルソスの「BB5002」だ。ブロック型で、iPodを差し込めばすぐ使えるというシンプルなモデル。販売台数順ではトップで、販売金額順でも上位に入った。全10色というカラーバリエーションの豊富さと、販売金額トップ10内の他の製品に比べ、飛びぬけて安い価格が要因だろう。

BB5002シリーズ

 そのほか、10位に音響メーカーのハーマンインターナショナルの「ON STATION MICRO」がランクインした。ナチュラルな音楽再生を果たすための独自のイコライザーや、大音量時でも歪みの少ないサウンドを実現するコンプレッション回路を採用するなど、音響メーカーならではのモデルだ。ドックコネクタを利用し、第4世代以降のiPod、iPod classic/mini/nano/touchと接続可能。ACアダプタもしくは単4乾電池で駆動する2電源対応なので、屋内・屋外を問わず利用できる。

ON STATION MICROシリーズ


 今回の販売金額によるランキングでは、トップ10内に、09年5月のiPod対応スピーカーの平均単価7014円を上回る価格の製品が多くランクインした。BOSE製品の価格が突出しているものの、おおむね1万円前後とそれほど高くはない。この価格帯の製品に共通するのは、音質を考えた上での構造設計、機能付加などが行われているという点。iPod用のスピーカーは、とりあえずイヤホンなしで音楽が聴ければOKという人も多いかもしれないが、これを機に音質に目を向けてみてもいいかもしれない。(BCN・山田五大)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。

*記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。