雑誌を読む時、看板を見る時、サイトなどのロゴを見る時、なんとなく字体から雑誌やお店、サイトの雰囲気が伝わってくることはないだろうか。字体(フォント)を変えるだけで、ずいぶんと印象が変わってくる。今回はフォントを追加できるフォントソフトの売れ筋をチェックしてみた。

フォントって? 一番身近にあるのはWindowsのフォント



 フォント、というと、雑誌や新聞などの印刷物で使うもの、というイメージが強いが、実は一番身近なPCの中にもフォントは収録されている。ワープロソフトや表計算ソフト、またはメールなどを使用している時、文字の大きさとともに、文字のデザインを「明朝」「ゴシック」などに変更したことはないだろうか? 「明朝」「ゴシック」、これこそがフォントだ。

Windowsのフォント

 同じ文章でも、フォントによって受けるイメージや印象が大きく変わる。そのため、フォントを効果的に使用することで、人の目を引くプレゼンテーション資料や、チラシなどの作成が可能だ。例えばWindowsにあらかじめ収録している「MS明朝」は固い、真面目なイメージだが、「MSゴシック」は柔らかい雰囲気がある。フォントを変えるだけで、読み手の印象をずいぶん変えることができる。


 しかし、映画の字幕として使われているフォントを使いたいなど、使いたいフォントが収録されていない場合はどうしたらいいのだろうか? 実は、「フォントソフト」を使えば簡単に新しいフォントを登録することができる。

パッケージ版フォントソフトをチェック、最新の売れ筋は……



 今回は家電量販店で手に入る「フォントソフト」の売れ筋ランキングをチェックしてみた。09年3月のフォントソフトランキングでは、1位はモリサワの「MORISAWA PASSPORT ONE」。2位はダイナコムウェアの「DynaFont TrueType600 + 欧文3000 Vista対応版」、3位は初心者向けフォントソフト「ニィス丸徳フォントパック 日本語100書体」だった。


 「MORISAWA PASSPORT ONE」は、DTP用フォントとして、高い地位を獲得しているモリサワのすべてのフォントを1年間好きなだけ使えるという、年間ライセンスモデル。通常のフォントソフトはイラストや写真などの素材集と同じように、購入後ずっと使用できる買取タイプだが、「MORISAWA PASSPORT ONE」はセキュリティソフトのように1年間に限り、常に最新のフォントを利用できるのが特徴だ。なお、同社によると、年間30書体ずつ追加しているという。09年3月末時点の書体数は、かな書体、装飾書体、欧文書体、学参書体/学参欧文書体など計356書体。

「MORISAWA PASSPORT ONE」と「DynaFont TrueType600 + 欧文3000 Vista対応版」

 2位の「DynaFont TrueType600 + 欧文3000 Vista対応版」は、業界最多の3790書体を収録したフォントソフト。明朝/ゴシックなどの基本書体から、流行のデザインフォント、最新のビットマップ風書体など、和文フォントだけで380書体収録している。

 このほか、特典フォントとして、3007書体の「欧文フォント」、デザイン性溢れる「アートフォント」、POP等の価格や数字表記に最適な「数字書体」、楽しいイラストがいっぱいの「イラストカットフォント」など、計3410書体を収録する。

 3位の「ニィス丸徳フォントパック 日本語100書体」は、初心者向けのフォントソフト。フォントクオリティを従来の4分の1にすることで価格を下げ、購入しやすくした。

 収録書体数は100書体で、書体活用ヒント集、活用実例集を同梱しており、ビジネス文書、年賀状、案内状、パンフレット、チラシなどの作成時に活用できる。

ニィス丸徳フォントパック 日本語100書体


手軽にフォントを使いたいならフリーフォントも……



 今回紹介したパッケージソフトのほかに、インターネット上からダウンロードできるフォントや、著作権フリーの無料フォント、手書きの文字をフォントとして登録することができるフォント作成ソフトなど、さまざまなものがある。フォントを変えて、気持ちも変えてみてはどうだろうか?(BCN・山下彰子)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。