毎月恒例のBDレコーダー月間ランキング。「BCNランキング」によると、3月のBDレコーダーの販売台数は、前月比156.7％を記録。春の新生活需要や量販店のセールなどに後押しされ、売れ行きは好調だったようだ。ランキングは、今春発売の新モデルを抑え、2か月連続トップのシャープ「BD-HD22」が1位をキープした。

　1位はシャープ「BD-HD22」。これで3か月連続トップを獲得した。「BD-HD22」は、HDD容量250GBのシングルチューナーモデルで、市場推定価格（以下、価格）は7万5100円。3月時点で、もっとも安く買えるBDレコーダーだったといってもいいだろう。

　シャープは3月末に、通常モードの「DRモード」に比べ、約7倍の長時間録画が可能な「フルハイビジョン高画質7倍録り」機能を搭載するなど、録画機能を強化した09年モデル4機種のうち、3機種の販売を開始。発売直後ながら、10位にHDD容量320GBのダブルチューナーモデル「BD-HDW32」がランクインした。価格は11万2400円。

　2位はソニー「BDZ-T55」。2月に引き続き、2位をキープした。ソニーはコンセプトの異なる4シリーズを展開しており、この「Tシリーズ」は、テレビ番組の録画に重点を置いたスタンダードモデルだ。「BDZ-T55」は1位の「BD-HD22」と同じくシングルチューナーで、HDD容量は320GB。価格は7万7000円。

　またソニーは、3月末に多機能モデル「Aシリーズ」の新製品として、「BDZ-A950」「BDZ-A750」の2機種を発表。ともに、映像配信サービス「アクトビラ ビデオ」に対応し、「アクトビラ ビデオ・ダウンロードセル」で購入した映像も、録画した番組と同じようにウォークマンやPSPに転送できるようにした。発売日はともに4月24日。

　3-5位にはパナソニックの3製品がランクイン。3位は「DMR-BR550」、4位は「DMR-BW750-」、5位は「DMR-BW850」。3機種とも09年2月発売の最新モデルで、「アドバンスドAVCエンコーダー」を搭載し、50GBのBDメディアに最大24時間のフルHD録画ができる。

　価格は、250GBのシングルチューナーモデル「DMR-BR550」が8万3900円、ダブルチューナーモデルで、HDD容量320GBの「DMR-BW750」が11万4900円、500GBの「DMR-BW850」が13万1600円。

　パナソニック、シャープ、ソニーの主要3社の新モデルが出揃うこともあり、4月はランキングが大きく変動しそうだ。なお、今回のランキングで紹介した製品のうち、旧モデルは店舗や機種によってはすでに在庫がないかもしれない。値ごろ感のある旧モデルを狙うなら、今がラストチャンスだろう。（BCN・津江昭宏）

＊「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。

＊記事中の「市場推定価格」は、記事掲載時点のものです。市場推定価格は、「BCNランキング」のデータをもとに独自に算出した推定値で、消費税込みの金額で表記しています。