日本ビクター、フルHDで世界最長50時間録画が可能なHDDビデオカメラ

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2008/06/16 17:33

 日本ビクターは6月16日、HDD方式のデジタルビデオカメラ「Everio(エブリオ)」の新モデル「GZ-HD40」「GZ-HD30」を、7月上旬に発売すると発表した。「GZ-HD40」は容量が120GB、「GZ-HD30」は80GBのHDDを搭載する。価格はオープン。実勢価格は「GZ-HD40」が15万円前後、「GZ-HD30」が13万円前後の見込み。

 記憶媒体にHDDを使用し、1920×1080画素のフルハイビジョン(フルHD)の映像を記録することができる。画像処理回路「HDギガブリッドDuo」に、AVCHDとMPEG-2に対応した世界初の映像用LSI「ビデオカメラ用デュアルコーディック対応HD信号処理LSI」を搭載した。そのため、高画質で長時間録画したい場合にはAVCHD、編集や高画質を求める場合にはMPEG-2といった使い分けができる。


 「GZ-HD40」の場合、AVCHDのEPモードでHDDにフルHD映像を最大50時間の世界最長録画が可能。microSD/SDHCメモリカードに映像を記録することもできる。また、録画ボタンを押してから録画開始までの起動時間は0.08秒で、世界最速を実現したという。

 撮像素子は総画素数268万画素CMOSセンサーで、レンズは光学10倍ズーム。モニタは2.8インチ液晶。撮影日次や撮影時間などの時間情報から録画した映像のグループ分けを行う「オートグルーピング」機能、60分のDVDを自動で約5分の予告編にまとめることができる「ダイジェスト再生」機能も搭載した。


 サイズは「GZ-HD30」が、幅71×高さ68×奥行き123mm、重さは約440g。薄型のHDDを採用したことで、HDD搭載のビデオカメラでは世界最小を実現した。「GZ-HD40」は、幅73×高さ68×奥行き123mm、重さ約455g。入出力端子は、HDMI出力、USBミニ、AV出力、コンポーネント出力、iLINK出力を備える。カラーは、「GZ-HD40」がクリアブラック、「GZ-HD30」はプレシャスシルバーとクリアブラック。

 同時に、「Everio」専用の再生機能付きDVDライター「CU-VD50」も7月上旬に発売すると発表した。AVCHDとMPEG-2に対応し、PC不要で12cmDVDの作成・再生ができる。対応メディアは、DVD-R/RW。価格はオープンで実勢価格は5万円前後の見込み。


 発表会で、堀伸生・モバイルAV事業グループカムコーダーカテゴリー長は「『世界最長』『世界最小』『世界最速』を実現し、長時間撮影とフルHDというユーザーニーズを業界初で両立させた今回のEverioは、世界中で必ず受け入れられる」と述べ、新製品に対して自信をみせた。