パイオニア、黒の表現力が増した60V型のフルHDプラズマモニタ

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2008/06/11 17:21

 パイオニアは6月10日、「KURO」シリーズのプラズマモニタで、新開発のフルハイビジョン(フルHD)パネルを採用した60V型の「KRP-600M」を、6月下旬に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は85万円前後の見込み。

 「KRP-600M」は解像度1920×1080ドットのフルHDパネルを搭載する60V型のプラズマモニタ。黒輝度を従来モデルと比べて1/5に低減し、映像のダイナミックレンジを拡大している。低輝度領域の階調を適正化し、暗いシーンでのグラデーションのなめらかさと、「赤」「緑」「青」の再現性を向上した。映像のノイズを抑える高画質機能として、高性能3次元I/P変換やノイズリダクションシステムを搭載。「フィルム・スムース機能」によって、毎秒24コマの映画コンテンツもなめらかな映像で再現する。

 より細かい画質調整ができるよう、輝度を従来の60ステップから120ステップへ、ガンマカーブを3本から5本に増やした。「ディレクターモード」では、初期設定時の映像が全く調整されていないため、好みに合わせた画質を1から作ることができる。さらに、カラーバーで色調整をする際に、青色だけで表示する新機能「ブルーオンリーモード」により、正確な色調整が可能。「Before/After」機能を利用すれば、リモコンボタンで調整前後の画質を切り替えて比較できる。

 部屋の明るさや映像コンテンツによって、自動で画像を調整する「リビングモード」と「インテリジェントシステム」を搭載。「インテリジェントシステム」には、新たにホワイトバランス補正機能を追加した。入力端子はDVI-D端子1系統やミニD-Sub15ピン1系統などのほか、HDMI端子を2系統備える。本体サイズは幅146.5×高さ87.6×奥行き6.4cmで、重さは49.9kg。