ソフトバンクM、「ティファニーケータイ」など春モデル15機種を発表

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2008/01/29 17:05

 ソフトバンクモバイルは1月28日、08年の春商戦向け第3世代携帯電話15機種を2月上旬から順次発売すると発表した。価格はすべてオープン。高機能端末に加え、シニア向けや防水端末など、手薄だったモデルも投入する。会見で孫正義社長は「端末数と、有機ELやワンセグなど機能面のどちらも他社に勝っている。本当の意味でのフルラインアップだ」と強調した。会場にはCMキャラクターで女優の上戸彩さんも登場した。


 今回はシャープ製端末「FULLFACE(フルフェイス) 2 921SH」、「インターネットマシン 922SH」、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製「920P」、東芝製「921T」の4機種を上位モデルとして発売する。

 「FULLFACE 2 921SH」は、「FULLFACE」シリーズの第2弾端末。ワンセグの受信が可能で、液晶ディスプレイを上部にスライドすると操作キー部分が現れる「フラットフェイス・フルスライダー」と呼ぶデザインを採用する。

 ディスプレイは前モデルよりも1.3倍も大きくなった3.2インチのフルワイドVGAタイプの「NewモバイルASV液晶」を搭載。液晶本体と前面のガラスパネルの隙間をなくした「リフレクトバリアパネル」構造を採用することで、太陽光の乱反射を抑え、屋外での視認性を高めた。

 ディスプレイの下部にタッチセンサー「タッチレガート」を装備。スライドを閉じた時に、文字入力以外のほぼすべてを指で触れて操作することができる。カラーは、ブラック、ホワイト、ブライトブルー、ゴールド、ピンクの5色を用意。3月上旬に発売する。


 「インターネットマシン 922SH」は、孫社長が自ら企画立案したスマートフォンのような形状が特徴の端末。3月下旬に発売する。3.5インチのフルワイドVGAタイプの「NewモバイルASV液晶」と、パソコンと同じ配列のフルキーボードを搭載。「フルキーボードを搭載することで、携帯電話端末でもPCのようにインターネットを楽しんでもらいたい」(孫社長)という狙いから電子辞書のように横に開くデザインを採用した。

 通話は閉じた状態で行う。電話帳の呼び出しなどの通話機能は閉じたままタッチセンサーで操作することができる。ワンセグ受信が可能で、ワンタッチで起動できる国語・英和・和英の辞書機能も内蔵する。カメラは有効200万画素CMOS。サイズは幅56×116×17mm、重さ132g。カラーは、ブロンズゴールド、メタリックブラック、パールホワイト、パールピンク。


 「920P」は、松下電器産業の薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」の液晶技術を使ったワンセグケータイ。3インチのフルワイドVGA液晶と有効507万画素のCMOSカメラを搭載した。

 ディスプレイを縦・横に開くことができる「Wオープンスタイル」を採用しており、横に開いた状態でもワンセグやインターネットを楽しむことができる。ワンボタンで切り替えが可能な「メディアジャンプ」ボタンも備える。サイズは幅49×106×18.8mmで、重さ135g。カラーはメタルブラック、ゴールド、ホワイト、ライトブルー、ピンクの5色。2月下旬の発売。


 「921T」は、東芝の液晶テレビ「REGZA(レグザ)」のブランド名を冠したワンセグ対応の「REGZAケータイ」。ディスプレイは2.8インチのワイドQVGA有機ELを採用。最大10000:1という高いコントラストで、高精細で色鮮やかなワンセグの映像を楽しめる。

 手ブレ低減機能を搭載した有効324万画素のCMOSカメラも搭載する。サイズは幅51×106×19.4mm、重さ132g。カラーはブラックシルバー、ホワイト、カーキゴールド、ピンク、ビビッドピンク。3月下旬の発売。


 そのほか、有機ELディスプレイを搭載した韓国サムスン電子製端末「820SC」「821SC」、東芝製で防水機能を搭載した「822T」、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製でストレートタイプ端末「822P」を揃えた。


 孫社長は「822P」について「auの『INFOBAR 2』より薄くてデザイン性が高い」と紹介。スマートフォンではWindows Mobile搭載の「X」シリーズは、ノキア製「X02NK」とHTC製「X03HT」の2機種を販売する。

 高機能端末をラインアップする一方、東芝製の子供向け端末「コドモバイル 820T」や、東芝製で初のシニア向け端末「かんたん携帯 821T」、SBIイー・トレード証券での株取引ソフトを搭載した「株ケータイ SoftBank 920SH YK」と個性的な端末も揃えた。

 また、「THE PREMIUM」シリーズの新作も登場。「THE PREMIUM TEXTURE 823SH」(シャープ製)は、本物の木や本革を使用したモデルなど9種類の着せ替えパネルを用意する。友禅や漆という伝統工芸を取り入れた「JAPAN TEXTURE」と題したパネルも数量限定で発売する。


 発表会で最も注目を集めたのが、世界的な米国の宝飾品ブランド「ティファニー」とコラボレーションした“ティファニーケータイ”の「THE PREMIUM TEXTURE Soft Bank 823SH」(シャープ製)。

 20カラット以上のダイヤを約400個もあしらった端末で、「価格は1000万円以上で、10台限定で販売」(孫社長)する予定。会見で、孫社長が上戸さんに1台をプレゼントすると言うと、上戸さんは「うっそー!!!」と声が裏返るほど驚いた。


 孫社長は春商戦について、「先日発表した『ホワイト学割』と合わせ、若年層を中心に囲い込みを狙う。端末も若者を意識して作っている、学生世代でも1番を狙いたい」と述べ、ユーザー獲得に自信を見せた。