JTBパブリッシングなど、位置情報を利用した情報配信システムの実証実験

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2007/11/21 10:11

 JTBパブリッシング(江頭誠社長)とNTTドコモは11月20日、「位置情報を活用したターゲティング情報配信」の市場性に関する実証実験を、沖縄県と京都府で08年1月11日から3月30日まで実施すると発表した。位置情報と連動した情報配信やレコメンドの有効性を検証し、08年度中の商用化を目指す。

 実験概要はNTTドコモが開発した「位置情報を活用した情報配信システム」を使用し、JTBパブリッシングが現在位置に関連した多彩な情報やお勧めのスポット情報をモニター参加者に対して随時配信するというもの。

 実証実験の期間中、JTBパブリッシングは、同社が保有する観光・レジャー、グルメ情報などのコンテンツをiアプリ「次ドコ」サービスをモニター参加者に無料で提供。観光地域に複数の「観光スポット」や「観光情報」を設定し、旅行者の現在位置に連動した関連情報を随時配信するほか、現在位置から、次に訪れるお勧めの観光スポット情報を入手できるサービスを提供する。モニター参加者は、「次ドコ」を利用することでウェブサイトにアクセスすることなく、観光や街歩きに必要な情報を簡単に入手することができる。

 「位置情報を活用した情報配信システム」の主な機能は、利用者の現在位置に関連した情報を随時配信する「位置連動型の情報PUSH配信」、利用者の属性と他者の行動履歴の統計に基づいてお勧めスポットを紹介する「レコメンドによる行き先案内」、利用者の行動履歴を統計情報として図表化することで行動スタイルを簡易に把握できる「利用者の行動やコンテンツ配信状況の統計・表示」機能など。

 モニター参加者数は約1000?5000人。参加者の条件は、GPS機能搭載FOMA「903i/904i/905i」シリーズの所有者で、パケ・ホーダイ、またはパケ・ホーダイフルなどのパケット定額サービスを契約しているユーザー。

JTBパブリッシング=http://www.jtbpublishing.com/
NTTドコモ=http://www.nttdocomo.co.jp/


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