薄型テレビを迫力ある音で楽しめるホームシアター用のサラウンドシステム。中でも人気があるのは薄型テレビ用ラック一体型タイプだ。「BCNランキング」の5月第4週(5月21-27日)の販売台数では松下電器産業の3.1chラック型「SC-HTR200-K」がシェア5%でトップだった。「スピーカーとアンプが一体で配線の手間もかからない。設置スペースが小さくもちろんテレビも置ける」(都内大手量販店店員)のが理由で、「プラズマや液晶など薄型テレビと同時に購入する人が多」(同)く、隠れたヒット商品になっているようだ。

 薄型テレビを迫力ある音で楽しめるホームシアター用のサラウンドシステム。中でも人気があるのは薄型テレビ用ラック一体型タイプだ。「BCNランキング」の5月第4週(5月21-27日)の販売台数では松下電器産業の3.1chラック型「SC-HTR200-K」がシェア5%でトップだった。「スピーカーとアンプが一体で配線の手間もかからない。設置スペースが小さくもちろんテレビも置ける」(都内大手量販店店員)のが理由で、「プラズマや液晶など薄型テレビと同時に購入する人が多」(同)く、隠れたヒット商品になっているようだ。




 「SC-HTR200-K」は、前方に設置されている左、中、右のスピーカーの3つとサブウーハーだけで5.1chサラウンド音響を再現することができる「ドルビーバーチャルシステム」を採用。スピーカーは1つのユニットで高低音を再現可能な「ハイブリット2wayコーンスピーカー」を搭載した。人物の声や歌声が画面中央から聴こえるように音を出力する「リアルセンター機能」も特徴だ。

 松下の薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」との連携を重視しており、リンク機能「VIERA Link(ビエラリンク)」に対応。HDMI端子で接続すれば、薄型テレビのリモコン1つでサウンドモードの切り替えや音量調整、電源などの操作ができる。ラックは「VIERA」の場合、42、37、32V型のテレビまで設置できる。都内大手量販店では実勢価格9万円前後で販売されている。松下は上位モデル「SC-HTR300-K」もシェア2.3%で5位に入った。

 ラック型サラウンドシステムはシャープも発売しており、「AN-ACY1」がシェア1.6%で7位に入った。「AN-ACY1」も液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」と連動するリンク機能「AQUOSファミリンク」を搭載。リモコン1つで音量調整やサウンドモードなどの切り替えができる。量販店での実勢価格は12万円前後。


 ラック型だけでなく、「音響メーカーが発売している前方設置型のサラウンドシステムも薄型テレビの下に収納しやすく、配線も簡単で音が良いと」(同)人気だ。特に店頭で注目を集めているのが2月に発売されたヤマハの「YSP-900」。


 本体に2列に配置した合計21個の小口径スピーカーと同数の小型高音質デジタルアンプ、左右に専用ウーファーを搭載。スピーカーから出る音をビーム化して放射し壁に反射させることで5.1chの音を作り出す。部屋の音響特性に合わせて設定を最適に自動調整する機能も搭載した。量販店での実勢価格は9万5000円前後。

 5月第4週の「BCNランキング」販売台数では本体カラーがシルバーが114位、ブラックが167位と順位は高くない。だが、大手量販店の店員は「ラック型システムを出している家電メーカー以外の薄型テレビを持っている人や音にこだわりたい人が購入しており、今後も販売台数が増えそう」(同)と話す。

 後方スピーカーを置く従来型のサラウンドシステムではシェア3.8%でデノンの「DHT-M370(M)」が2位を獲得。量販店での実勢価格が4万円前後で、「手軽にホームシアターを構築したい人やサラウンドシステムの入門機として初心者の人が購入している」(同)といい、低価格機に人気が集まっているようだ。



●メーカー別でも松下がラック型の販売好調でシェアを伸ばす

 メーカー別の販売台数シェアを見ると、5月はオンキヨーが24.3%でトップを獲得したが、シェアは下降傾向。「SC-HTR200-K」が1位となった松下は4月よりも3.2ポイント上昇し、シェアを12.6%まで伸ばした。


 松下は4月に42V型フルハイビジョンのプラズマテレビを発売。セット購入で販売台数を伸ばしたようだ。シャープは5%台前後で横ばい状態。ヤマハは「YSP-900」の効果からか4月よりもシェアが若干持ち直してきた。

 ラック型モデル、前方設置型モデルともに後方スピーカーなしで省スペース、配線が簡単いう点では共通する。その中で家電メーカーは薄型テレビとのリンク機能、音響メーカーは音質をユーザーにアピールしており、今後はラック型と前方設置型で競争が激しくなりそうだ。(WebBCNランキング編集部・米山淳)


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