ロジテック、通信環境に合わせて親・子機を自動設定するPLCアダプター

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2007/05/09 20:43

 ロジテック(葉田順治社長)は、親機と子機の設定を自動的に行うPLC(高速電力線通信)アダプター「PL-TXシリーズ」を発売した。アダプターが1台の単体モデル「LPL-TX」、2台のセットモデル「LPL-TX/S」をラインアップ。価格はともにオープン。実勢価格は「LPL-TX」が1万4800円前後、「LPL-TX/S」は2万4800円前後の見込み。

 ロジテック(葉田順治社長)は、親機と子機の設定を自動的に行うPLC(高速電力線通信)アダプター「PL-TXシリーズ」を発売した。アダプターが1台の単体モデル「LPL-TX」、2台のセットモデル「LPL-TX/S」をラインアップ。価格はともにオープン。実勢価格は「LPL-TX」が1万4800円前後、「LPL-TX/S」は2万4800円前後の見込み。

 アダプターを接続する環境に応じて、最適な通信状況になるように親機と子機の設定を行う「リピータ機能」を搭載。アダプターを家庭のコンセントに接続するだけで自動的に親機と子機を割り当てる。

 例えば1-3階にそれぞれアダプターを接続した場合、1階ではなく、2階のアダプターを親機に自動的に設定。アダプター間の通信距離を短くして通信速度の減衰を抑える。

 PLC回路にはスペインのPLC用半導体メーカー、DS2社のチップを採用。PLCの規格の1つである「UPA規格」に対応し、通信速度は理論値で最大200Mbps(メガビット/秒)。アダプターは1つのネットワークで16台まで接続することができる。

 従来のPLCアダプターでは、親機と子機の距離が長くなると通信ができなくなることがあり、3台以上のアダプターを接続する場合は、ユーザーは通信が可能かどうかを確かめ、手動で親機を設定する必要があった。新製品は隣接するアダプター同士が通信できる状態であれば、自動的に親機を設定する機能を装備。確認の手間を省くと同時に、常にネットワークが利用できるようにした。

 アダプターの電源が切れていたり、故障などで親機と通信できない場合は、別の子機を自動的に親機として設定する機能も備える。セキュリティ対策ではデータの暗号化機能を搭載。ネットワークIDなどの設定はブラウザから行うことができる。