シャープの業績拡大が続いている。4月25日に発表した07年3月期の連結決算は売上高が前期比で11.8%増の3兆1277億円で、初めて3兆円を突破した。営業利益は13.9%増の1865億円、純利益は前期比14.7%増の1017億円を確保した。販売が好調な液晶テレビと携帯電話が寄与し、4年連続で過去最高を更新した。

 シャープの業績拡大が続いている。4月25日に発表した07年3月期の連結決算は売上高が前期比で11.8%増の3兆1277億円で、初めて3兆円を突破した。営業利益は13.9%増の1865億円、純利益は前期比14.7%増の1017億円を確保した。販売が好調な液晶テレビと携帯電話が寄与し、4年連続で過去最高を更新した。


 「AV・通信機器」は液晶テレビや携帯電話が好調で、売上高は前期比26.6%増の1兆3811億円を記録。個別製品では、年末商戦向けに投入した40V型以上の大型モデルが好調な液晶テレビの売上高が6135億円と、前期比で49.4%増加した。台数は前期比で1.5倍の603万台で、内訳は国内が269万7000台、海外が333万6000台だった。平均単価は、世界的な薄型テレビの価格下落が影響し、05年度よりも900円少ない10万1700円となった。07年度は40V型モデルで10-20%の価格下落が予想されることから、6%減の9万4700円を見込む。

 一方、07年度の液晶テレビの需要は全世界で7100万台と予測。うち900万台の販売目標を掲げ、米国を中心に欧州やアジアで大型モデルの販売を拡大することで、38.5%増の8500億円の売り上げを見込む。販売比率は国内が326万台、海外が574万台になる見通し。

 携帯電話・通信情報端末はNTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクモバイルをはじめ、ウィルコムや3月末からサービスを開始したイー・モバイルといった通信会社に幅広く端末を供給することで、売り上げが増加。前期比29.2%増の6073億円となった。07年は携帯電話ではワンセグ対応や薄型タイプを拡充。通信情報端末は海外の通信会社への供給を増やすことで、全体で06年度並の6130億円を見込む。

 AV・通信機器以外のエレクトロニクス部門の売上高は、白物家電などの「電化機器」が2391億円で前期比6.4%増、複写機や複合機などの「情報機器」が4469億円で同4.7%増だった。

 他部門ではLSIや液晶パネルなどの「電子部品等」の売上高は前期比15%増の1兆5616億円だった。LSIはフラッシュメモリが減少したものの、CCDとCMOSの販売がカバーし、売上高は前期比3.9%増の1410億円となった。テレビや携帯電話用など用の液晶パネル、システム液晶の売上高は外販が減少したが、自社内の他部門への販売が拡大。該当部門の売り上げが好調だったことから前期比21.6%増の1兆423億円を確保した。

 増収増益を受け同社は増配も発表。期末配当金を12円から14円に引き上げ、中間配当実績と合わせた年間配当金を24円から26円とした。

 連結業績見通しについては、液晶テレビや携帯電話などが引き続き好調に推移すると見て、08年3月期の売上高を8.7%増の3兆4000億円と見込んでいる。また、減価償却制度の変更に伴い、減価償却費が200億円増加することから、営業利益は1.9%増の1900億円、経常利益は2.6%増の1750億円、純利益は3.2%増の1050億円としている。