王子製紙は、世界で初めてフィルムを使用しない昇華熱転写記録用紙の開発に成功したと発表した。

 王子製紙は、世界で初めてフィルムを使用しない昇華熱転写記録用紙の開発に成功したと発表した。

 昇華熱転写記録用紙は、昇華熱転写記録方式のプリンタで使用するフォトプリント用紙。昇華熱転写記録方式は、インクリボンと昇華熱転写記録用紙を使い、サーマルヘッドからの熱エネルギーでインクリボンの染料を昇華させ用紙上に画像を定着する。

 昇華熱転写記録用紙は、通常PETフィルムやPPフィルムなどで紙を挟み込むサンドイッチ構造となっており、プラスチックのような独特の風合いがある。半面、フイルムを材料に使用した複雑な構成のため製造コストが高いことが課題となっていた。

 王子製紙では、PETフィルムやPPフィルムを使用せずに、紙の表面に特殊な材料を塗布するだけで表面の均一性や耐熱性を持つ用紙の開発に成功。同時に高画質・高光沢で銀塩写真のような風合いも出すことができた。また、フィルムを使わないことで製造コストも抑えた。開発した用紙は対応のプリンタのみで使用できる。

 昇華型プリンタは小型で安価なため、ホームフォトプリント市場で需要が拡大しており、同社では、フィルムレス昇華熱転写記録用紙の採用をメーカーに提案し、OEM供給の拡大を目指す。すでに量産化技術を確立し、06年2月にOEM供給を開始している。