アップル、Intel Core Duo搭載「MacBook」、低価格ノート「iBook」の後継で

ニュース

2006/05/17 18:33

 アップルコンピュータは5月16日、13.3インチ(対角)クリアワイドスクリーン液晶ディスプレイとIntel Core Duoプロセッサを搭載したMacintoshノート「MacBook」を発売すると発表した。

 アップルコンピュータは5月16日、13.3インチ(対角)クリアワイドスクリーン液晶ディスプレイとIntel Core Duoプロセッサを搭載したMacintoshノート「MacBook」を発売すると発表した。

 「MacBook」は、コンシューマ向けノートの主力製品である「iBook」と12インチの「PowerBook」に代わる新シリーズ。CPUを従来のPower PCからインテル製のCore Duoに変更したことで、iBookより最大5倍、12インチの「PowerBook」と比較しても最大4倍の速さで処理できるようになったという。

 また「iBook」では従来ホワイト1色だった本体カラーに、新たに「ブラック」を追加。液晶ディスプレイも、以前に比べて約30%表示面積が広く、約79%明るいという13.3インチの「クリアワイドスクリーン」に変更し、本体の厚みも約1インチと、従来のiBookと比べて約20%薄くなった。

 ラインアップは、CPUに1.83GHzのCore DuoプロセッサとDVD-ROM/CD-RWコンボドライブを搭載したホワイトモデル、2.0GHzのCore DuoプロセッサとSuperDrive(DVD±RWドライブ)を搭載したホワイトモデル/ブラックモデルの3モデル。価格は、1.83GHzホワイトモデルが13万4800円、2.0GHzホワイトモデルが15万9800円、2.0GHzブラックモデルが17万9800円。なお、CPUが2.0GHzの2モデルは、ホワイトが60GBのHDDを、ブラックが80GBのHDDを内蔵し、ブラックが2万円高くなっている。

 3モデルとも基本的な仕様は共通で、新たにアップル独自の「Apple Remoteコントローラ」や「Front Row」をはじめ、内蔵ビデオカメラ「iSight」、MagSafe電源アダプタ、緊急モーションセンサー、スクロールトラックパッドなど、上位モデルに当たる「MacBook Pro」同様の機能が盛り込まれた。mini-DVIビデオポート、10/100/1000 BASE-T対応のギガビットLAN、IEEE802.11g規格に準拠した無線LANなども搭載。また、2基のUSBポート、1基のFireWire 400ポートを備える。

 OSは最新バージョンのMac OS X 10.4.6で、統合アプリケーション「iLife '06」に加え、内蔵のiSightビデオカメラで撮ったスナップショットを加工できる「Photo Booth」などをプリインストールする。

 アップルは、1月の「iMac」を皮切りに、インテル製CPUを搭載したモデルを続々と投入。デスクトップタイプの「iMac」と「Mac mini」は名称はそのままにCPUを変更し、ノートブックは「Power Book」「iBook」からそれぞれ「MacBook Pro」「MacBook」へ名称も一新、すべてIntelベースへと移行した。

 また、「MacBook」の発売にあわせ、既存の15インチの「MacBook Pro」の仕様を変更し、CPUクロック数を2.0GHzモデルは2.16GHzに、1.83GHzモデルは2.0GHzにそれぞれ引き上げた。価格に変更はない。あわせて「MacBook Pro」全モデルについて、追加費用なしでMacBookと同じ「クリアワイドスクリーンディスプレイ」が選べるCTOオプションを加えた。