どんどん国際化が進む日本。それは普段、街を歩いていても実感できる。耳に飛び込む外国語は、もはや1つや2つではすまない。だから勉強するなら英語以外の言葉もターゲットにしたい。そこで、最新の「BCNランキング」にみる語学学習ソフトの売り上げ集計から、現在の「売れ筋の外国語」をランキング、さらに売れ筋の学習ソフトもみていきたい。

 どんどん国際化が進む日本。それは普段、街を歩いていても実感できる。耳に飛び込む外国語は、もはや1つや2つではすまない。だから勉強するなら英語以外の言葉もターゲットにしたい。そこで、最新の「BCNランキング」にみる語学学習ソフトの売り上げ集計から、現在の「売れ筋の外国語」をランキング、さらに売れ筋の学習ソフトもみていきたい。

●語学学習ソフト、もちろん「英語」がダントツ、ではその次は?
 まず外国語学習ソフトの中から、どの言葉が人気なのか、「BCNランキング」で集計してみた。言語別でのソフト比率をみると、ダントツは「英語」で90.1%。英語圏以外の国では、外国語といえばまずは英語というのは万国共通。これは日本でも同様だ。さらに近年、ビジネスで英語が必要とされ場面が日本でも格段に増え、社会人の英語学習需要が高まっているのも要因として挙げられそうだ。



 「英語」以外ではアジア系言語のシェアが高い。ドイツやフランス、イタリアといった欧州の言語は1%を切っている。また、アジア系言語の中でも「韓流ブーム」で人気が高いと思われた「韓国語」は1.4%と意外に少なかった。韓流ブームの影響で語学ソフトが次々と売れているというわけではなさそうだ。

 一方で目立つのが、7.9%の「中国語」だ。中国が目覚しい発展を遂げ、日本とのビジネスが年々拡大していることなどを背景に、日本でもビジネスパーソンを中心に中国語学習者が増えてきているということの表れなのだろう。

●多機能で「ChineseWriter」シリーズ、携帯電話対応で「楽々中国語」

 英語以外の外国語で、注目されている「中国語」だが、今売れている学習ソフトは何か、「BCNランキング」で売れ筋トップ10をみてみよう。



 ランキング1位、2位を独占するのは高電社の「ChineseWriter8」シリーズ。シェアは「Chinese Writer 8」が26.6%、上位版の「Chinese Writer 8 MASTER」が16.1%と、2つで40%以上を獲得している。

 「ChineseWriter8」は、1パッケージで中国語の入力、表示をはじめ学習や翻訳ができる多機能な統合ソフト。日中・中日辞典やビジネス用語辞典など5つの辞典を編纂した「中国語デジタルマルチ大辞典」を収録。「広東語入力」にも対応している。中国語の読みをアルファベットで表現するピンイン付きフォントを強化したほか、サイズも自由に調節できるようにしている。上位版となる「Chinese Writer 8 MASTER」は、中国語の発音学習を支援する「抑揚変換 for ChineseWriter8」と中国語検定3級と4級の単語、およそ2000語をネイティブスピーカーの声を聞きながら予習、テストできる「中国語検定3&4」を上位版のみの機能として搭載した。

 シェア14.3%で3位となったのがオムロンソフトウェアの「楽々中国語 V3」。中国語の上に声調付きピンインやカタカナの「読み」を自動的に付加したり、単語の上にマウスを置くだけで、単語の読みを音声で出力する機能を持つ。携帯電話にもインストールして使用できるため、通勤や通学をはじめ外でも手軽に学習ができる。5位にはPCで中国語活用するためのガイドブック付き版がランクインしている、

●メーカー別では高電社がトップで50%超のシェアを獲得
 次に中国語ソフトのメーカー別の販売本数シェアをみてみよう。1位は51.8%のシェアを持つ高電社。11月に発売した「ChineseWriter8」シリーズが好調。語学力向上を手助けするさまざまな機能を搭載したこともあり、ユーザーから支持されたようだ。



 シェア25%で2位となったのがオムロンソフトウェア。「楽々中国語 V3」は今年2月発売ながら、ロングセラーとなっている。ソフト別ランキングでも3位、5位、9位、10位と4バージョンが入っており、シェアを押し上げている。

●「英語」はPC、携帯オーディオ機能を活用したソフトが人気

 ここで、語学学習ソフトで9割のシェアを占める「英語」の学習ソフトの売れ筋もみておこう。学習人口が多く、人気もあるためさまざまな製品が販売されている。



 シェア13.1%でランキング1位となったのは、ソースネクストの「いきなり英会話 マイク付き特別パック」。「話す」「聴く」「書く」「見る」という動作を繰り返すことで、総合的な英語力が身につくソフト。レベル別に「初級」「中級」「上級」の3タイトルを用意されており、段階的に学んでいくことができる。

 「話す」ではマイクを使って会話学習や正しい発音を学ぶことができる。「見る」学習では、ネイティブの発音をイントネーション、口の形まで表示することで、正しい発音を身につけられる。翻訳ボタンを押すと日本語訳を並列表示したり、わからない単語にマウスを合わせると言葉の意味を表示する機能も搭載する。

 シェア11.0%で2位となったのはホロンの「iPodでどこでも英会話」。iPodのテキストノート機能を利用し、テキストと音声によって出題される英語の質問に「4択」で回答して、書き取りのトレーニングをするソフト。収録コンテンツと学習方法は、同社のPC用英語ディクテーションソフト「えいご道場」と同じため、家では「えいご道場」、外出先では「iPodでどこでも英会話」を使うことで、効果的に英語力の強化ができる。

 ここでランク外ながらちょっと変わったソフトも紹介しておこう。がくげいの「TOEIC TEST文法問題を鬼のように特訓するソフト!」だ。ネーミングがユニークだが、中味はTOEIC文法問題解答力を養う実力派ソフト。「解説コーナー」「要点チェック」「特訓問題」の3ステップで文法問題をゲーム形式で出題し、単語、フレーズを見てすぐ答えられる瞬発力を養う。最後に「特訓問題」で、学習した内容を242問の空所補充、正誤問題形式で練習する。今回はランク入りはなかったが、ビジネスパーソンなどが資格としてTOEICを受ける人も多いことから、今後の動向が注目される。

●メーカー別シェアは安さでソースネクスト、iPod対応でホロンが強い

 最後に「英語」ソフトのメーカー別のシェアをみてみよう。1位になったのはシェア36.5%のソースネクスト。充実したソフトのラインアップと、なんといっても価格の安さが売れている理由だろう。20.1%のシェアで2位となったホロンは、ソフト別ランキング2位の「iPodでどこでも英会話」やランキング4位「英語は絶対、勉強しないで!」の販売が好調だ。



 こうして見てくるとPCの外国語学習ソフトでは、英語はもとより、アジア系言語のソフトも徐々に充実してきているようだ。中でも「中国語」は注目。今後も日本との貿易はますます増加することが予想され、それに伴って英語に次ぐビジネス言語として必要性が高まってくるだろう。まとまった時間が取れる冬休みシーズン。新しいことにチャレンジするなら「中国語」という選択は「アリ」だろう。家でテレビを観ながらのんびり過ごすのも良いが、PCソフトを使って楽しみながら勉強に励んでみるのもいいかもしれない。


*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など18社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。