サン電子、ポッドキャスト事業に本格参入、端末・コンテンツ・サーバーで

ニュース

2005/10/20 10:25

 サン電子(若井富幸社長)は10月19日、ポッドキャスト関連事業に本格参入すると発表した。同分野のリーディングカンパニーを目指し、端末、コンテンツおよびサーバー関連サービスの提供を開始する。

 サン電子(若井富幸社長)は10月19日、ポッドキャスト関連事業に本格参入すると発表した。同分野のリーディングカンパニーを目指し、端末、コンテンツおよびサーバー関連サービスの提供を開始する。

 端末への取り組みとしては、「SUNTAC」ブランドで販売中のブロードバンドラジオ「BiBio(ビビオ)」シリーズをバージョンアップしてポッドキャスト対応とし、パソコンを使わなくても簡単にポッドキャスト番組が聴ける機器を提供する。

 たとえば、「BiBio wGate/JukeBox」では、ポッドキャスト番組メニューを選択するだけでポッドキャストが家庭のオーディオ機器で再生可能。さらに「JukeBox」ではUSBに携帯MP3プレーヤーを接続して直接ポッドキャスト番組を取り込むことが可能になる。なお、ポッドキャスト対応ファームウェア(バージョン2.00)は、10月19日から無償でオンライン提供を開始している。

 コンテンツへの取り組みとしては、ポッドキャストのポータルサイト「Syndy(シンディ)」を開設。同社のCMを挿入したオリジナル番組の配信を開始した。米Metal&Rockレーベルのpowerslave.com社によるカリフォルニア発の番組も配信。文化放送、ラジオ日経のポッドキャスト番組とも連携する。

 サーバー関連サービスへの取り組みでは、「Syndy」の配信システムを支える配信用サーバーソフトをフリーウェアとして無料で配布する。従来、ポッドキャスト配信はブログを使うのが一般的で、ブログ以外のホームページから配信するためのツールがなかった。今回、これを解決するCMS(Contents Management System)を無料で提供。ブログ以外の方法でポッドキャストを配信したい事業者のパートナーとして、サーバー構築から番組企画、制作、配信、コンサルティングなどの幅広いサービス事業を、「SUNSOFT」ブランドの事業として展開していく。

 ポッドキャストとは、インターネット上に公開されたラジオ番組を、パソコンを利用して携帯オーディオプレーヤーに自動的に転送する仕組み。アップルの音楽管理ソフト「iTunes」にポッドキャスト機能が標準搭載されて以降、リスナー数、配信者数ともに増え、注目を集めている。