日立、ドアハンドルを握るだけで本人確認できる指静脈認証技術を開発

ニュース

2005/10/17 21:00

 日立製作所(庄山悦彦社長)は10月17日、ドアハンドルを握るだけで本人か確認できる指静脈認証技術を開発したと発表した。ドアハンドル部分に認証装置を組み込むことで、握るだけで本人認証が行えるようにしたもの。主に自動車や住宅での利用を見込んでいる。製品化時期は未定。

 日立製作所(庄山悦彦社長)は10月17日、ドアハンドルを握るだけで本人か確認できる指静脈認証技術を開発したと発表した。ドアハンドル部分に認証装置を組み込むことで、握るだけで本人認証が行えるようにしたもの。主に自動車や住宅での利用を見込んでいる。製品化時期は未定。

 認証方法として、指静脈認証の新たな方式を取り入れたことで認証精度を高めた。従来は、指の腹側の静脈を認証する方式だったが、新技術では指の甲側の静脈を認証する方式を採用。握ったままで認証する際、腹側の静脈による認証では、静脈パターンがつぶれて認証率が下がるデメリットを解消した。

 認証率については、「サンプルデータが不足しており公表できないが、指紋認証よりは認証率は高い」(日立)という。費用は、現在量産化技術を開発している最中で、未定としている。

 なお、日立は10月22日から11月6日まで幕張メッセ開催される「第39回東京モーターショー2005」に同技術を出展する予定。