日立製作所(庄山悦彦社長)は10月3日、従来と比較して容積20分の1となる世界最小の指静脈認証装置を試作したと発表した。2005年度中に企業向けのノートパソコンへの搭載を計画している。

 指静脈認証技術は、指に光を透過させて指の静脈パターンを観察する生体認証技術。日立は97年から開発を進め、今回、下から光をあてる「下方照射方式」を新たに開発し、装置のフラット化を実現した。

 禰寝義人・中央研究所知能システム研究部部長は、「個人情報保護法の施行によってパソコンの情報漏えいに関心が高まるなか、指静脈認証装置の小型化により、大きな活用が見込まれる」と、幅広い範囲で指静脈による本人認証の実現が可能になると述べた。

 今回試作した指静脈認証装置は、容積19ミリリットル(奥行き39ミリ、幅34ミリ、高さ15ミリ)。08年以降には、さらに今回の試作装置の4分の1から5分の1に小型化し、携帯電話への搭載も想定している。