ニフティ、音楽配信サービスを開始、携帯電話でも再生できるSD-Audio形式で

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2005/09/28 21:17

ニフティ(古河建純社長)は9月28日、インターネットによる音楽配信サービス「MOOCS(ムークス)」を10月31日から開始すると発表した。価格は1曲105円から257円。サービス開始時の提供楽曲数は約15万曲、05年末までには約20万曲を揃える。

 ニフティ(古河建純社長)は9月28日、インターネットによる音楽配信サービス「MOOCS(ムークス)」を10月31日から開始すると発表した。価格は1曲105円から257円。サービス開始時の提供楽曲数は約15万曲、05年末までには約20万曲を揃える。

 ムークスでは、音楽データ格納規格として、松下電器産業や東芝などが開発し、CDに迫る音質をもつ「SD-Audio(AAC)」を採用。専用のデジタルプレイヤーを使わなくても、AAC対応の携帯電話とオーディオ機器で聴くことができる。

 同社によれば現在、AAC対応のオーディオ機器は約80万台出荷されており、携帯電話は9機種で約120万台出荷されているという。さらに06年3月末までには、「AAC対応のオーディオ機器と携帯電話は700万台になり、利用できる機器が増えるだろう」と、音楽配信サービスの指揮を執る田代彰・サービスビジネスグループ音楽・映像プロジェクト部長は期待している。

 利用方法は、インターネットで楽曲データを購入してパソコンにダウンロードした後、SDカードに書き込み、SDカードをオーディオ機器や携帯電話に差し込む。もちろん、パソコンでの再生も可能だ。支払い方法は、クレジット決済と「Mobile Edy(エディ)」などの電子マネーの2種類で、ニフティが提供するインターネットサービス「@nifty」の会員でなくても利用できる。

 なお、パソコンには専用の無料ソフトをインストールする必要があり、ニフティが同サービスのために用意した「MOOCS PLAYER」か、松下電器産業が提供する音楽管理ソフト「SD-Jukebox」をどちらかを利用する。

 ニフティでは、2007年度(08年3月期)末までに約5000万ダウンロードを見込んでいる。また、音楽配信を含めたデジタルコンテンツ事業を「@nifty」に次ぐ事業の柱に育てていきたい考えで、「『ムークス』をデジタルコンテンツサービスの新たなブランドとして打ち出していく」(古河社長)方針。今後は「ムークス」のブランドで映像配信サービスなども展開し、07年度末には、デジタルコンテンツ事業を売り上げ80億円規模まで成長させる計画。