日立製作所(庄山悦彦社長)とエクセル・オブ・メカトロニクス(金澤恒雄代表取締役)、日本ALS協会(橋本操会長)は9月26日、コミュニケーションをまったく取ることが出来ないALS(筋萎縮性側索硬化症)患者向けに、患者の脳の血液量を測定することで、患者の考えや意志を理解できる装置「心語り」を開発したと発表した。使い勝手の向上などを図り、年内にエクセル・オブ・メカトロニクスが製品化、販売を開始する予定。


 日立製作所(庄山悦彦社長)とエクセル・オブ・メカトロニクス(金澤恒雄代表取締役)、日本ALS協会(橋本操会長)は9月26日、コミュニケーションをまったく取ることが出来ないALS(筋萎縮性側索硬化症)患者向けに、患者の脳の血液量を測定することで、患者の考えや意志を理解できる装置「心語り」を開発したと発表した。使い勝手の向上などを図り、年内にエクセル・オブ・メカトロニクスが製品化、販売を開始する予定。

 ALSとは、運動神経が侵され手足を動かすことも話すこともできなくなる難病。厚生労働省が2004年に行った調べでは、日本国内で7007人のALS患者がいるという。相手の話す言葉を理解できたり考えたりはできるが、自分から気持ちや考えを伝えることができない。

 日立などが開発した「心語り」は、ALS患者がコミュニケーションが取れなくとも、コントロールできる生体現象として脳の血液量に変化があることに着目。前頭葉の血液量変化を測定することにより、患者が質問に対して「はい」か「いいえ」なのかを判別できるようになる。正答率は80%以上という。

 日立は、1992年から障害者向け機器開発の専門部署を設置。社員がALSを発病したことからALS患者向け意志伝達装置の開発を開始していた。さらに試作装置の実証実験に協力した患者の家族からの要望を受け、今年4月から、日立、エクセル、ALS協会役員、元日立製作所中央研究所伊藤嘉敏氏などが「心語り」の製品化に向けて連携し、実証実験を行っていた。