シャープは、フルスペックハイビジョンの液晶テレビ「AQOUS(アクオス) LC-57GE2」(12月1日発売、152万2500円)と「同LC-37GE2」(10月21日発売、54万6000円)を発表した。

 シャープは、フルスペックハイビジョンの液晶テレビ「AQOUS(アクオス) LC-57GE2」(12月1日発売、152万2500円)と「同LC-37GE2」(10月21日発売、54万6000円)を発表した。同社ではすでに65V型、45V型のデジタルハイビジョン液晶テレビを発売しており、「今回発表の製品とあわせて、業界で最多のフルスペックハイビジョン製品の品揃えを実現する」(取締役・奥田隆司・AVシステム事業本部長)商品ラインアップ拡充を実現した。

 LC-57GE2の主な特徴は、(1)新開発57V型ブラックASV液晶パネルにより、黒の階調性を高めた1500:1の高コントラスト、(2)動きの速い映像もクッキリと再現する、世界最速4msecの動画応答性、(3)斜めから見ても、色調変化が少なく、どこから見ても美しい上下・左右176度の広視野角、(4)赤色LEDと蛍光管による新開発「ハイブリット・バックライト・システム」の搭載で実現したNTSC比で95%の色再現性、(5)高速サンプリングにより原音を限りなく忠実に再現する独自の1ビットアンプ技術と、高開口率スピーカーシステム、(6)HDMI入力端子をはじめ、DVI-I入力端子、i.LINK端子と豊富な入力端子群、(7)環境面に配慮し、低消費電力、長寿命設計、環境負荷物質の廃止、環境に配慮した部材――など。

 シャープでは今年6月の発表の際に、「2005年の下半期には、市場全体で、ブラウン管テレビよりも、液晶テレビの比率が高まる」という予測を出していた。今回、奥田事業本部長は、「JEITAの発表では、4月から8月においてはブラウン管テレビの出荷台数が151万7000台なのに対し、液晶テレビは147万3000台と拡大しており、今年後半には液晶優位の流れが一気に加速。テレビといえば液晶テレビを指す時代が到来する」とさらに液晶テレビが優位となるとの見方を打ち出している。

 さらに、「国内のテレビ市場は大画面化が加速する。当社の調査によれば、2004年度上半期は26V型以上のテレビのうち、26V型が38%で、37V型は49%を占めていたが、2005年度上半期には26V型が26%で。32V型が54%へと拡大。37V型以上のものが20%を占めるに至った。この傾向はさらに加速していくだろう」(奥田事業本部長)と大型化が一層進んでいくとしている。

 価格戦略については、松下電器がプラズマの大型タイプの価格を引き下げ、ソニー、日本ビクターがリアプロジェクションテレビで大型でありながら、価格引き下げを実現しているものの、「当社の場合は、コスト削減を実現しながら、品質の向上を実現していく。特に大型タイプのユーザーについては、高年齢で、映像にこだわりをもったユーザーが多く、価格で製品を選択するユーザーはそう多くない」(奥田事業本部長)と価格競争とは違う面でユーザー獲得を進めていく方針を打ち出している。

 また、今後の販売戦略についは「もともと大型のプラズマが売り場を占めていたが、これに液晶の大型のモデルも加わるようになってきた。店頭では夏場ぐらいから液晶とプラズマを一緒に展示するようレイアウトを変更するところも出始めている。できるだけこうした混在展示を進めていきたい」とAVシステム事業本部販売推進部の坂口太平部長は語った。「今回の新製品で年末商戦に向けてのモデルは出揃った。主力は37V型以上のハイスペックなGタイプ。これでカバーできないニーズを普及モデルのAタイプでフォローしていく」(坂口部長)とした。