バーテックスリンク、世界初のハードウエア暗号化チップ搭載の外付けHDD

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2005/09/14 14:22



 バーテックスリンク(関塚聖一社長)は、世界初のハードウエア暗号化チップ搭載の外付け型ハードディスク「digicrypt」シリーズの第1弾として、「X‐Wall Secure 1”HDD」と「X‐Wall Secure 2.5”HDD」の2モデルを9月15日に発売する。価格はいずれもオープン。個人情報のセキュリティを重視する企業を中心に、1年間で20億円の販売を目指す。

 セキュアキー(電子キー)との組み合わせにより、手軽でありながら強固な情報漏えい対策を可能にする外付け型ハードディスク。ハードウェアベースの暗号機能「X-Wall Chip」によって、ハードディスク内の全領域の完全暗号化を実現した。

 データの暗号化・復号化にはセキュアキーが不可欠なため、外付けHDDを紛失した場合にも情報の不正流出被害を防止できるほか、社外のモバイル環境でファイルを利用する際や、データの持ち出し時にも安全を確保できる。

 また、利用にあたって、データの拡張子変更やオリジナルデータ保存、既存システムの変更などの必要がないため、既存の情報セキュリティの物理的対策やシステム対策との併用も可能。これによって、業務効率の向上を図り、データ保護の安全性をより高めることができる。

 「X-Wall Chip」は、台湾のEnova Technology社が世界で初めて実用化したハードウェア暗号化チップ。パソコンのCPUに負担がかからない設計を採用し、データの暗号化・復号化の処理も通常の速度で動作する。暗号化・復号化はリアルタイムで行われるため、ユーザーにストレスを与ることもない。