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ヤマダデンキ「LABI藤沢」が老舗百貨店内に出店した理由とは? 地域密着がカギ

販売戦略

2023/06/23 19:00

 6月2日にオープンしたヤマダデンキの「LABI藤沢」。オープン初日から3日間で約9万人が来店するなど、幸先のいいスタートを切っている。ターミナル駅の藤沢駅前という立地の良さもあるが、なぜ老舗百貨店のさいか屋藤沢店内に出店したのか。

ヤマダデンキの「LABI藤沢」

強みの「リフォーム」をアピール

 LABI藤沢は、LABI店舗として神奈川県内で、上大岡、大船、茅ヶ崎に続く4店舗目。藤沢市での出店は初となる。さいか屋藤沢店の4~7階を占め、売場面積が約3400坪。LABIにおいてヤマダデンキ史上、最大級となる家電の品ぞろえで「当店に来店いただければ、何でもそろうとお客様に意識させるようにしている」と川名達也店長はアピールする。
 
川名達也店長
 
最大級となる家電の品ぞろえ

 中でも大々的にアピールしているのがリフォーム関連だ。川名店長は「藤沢エリアは75%程度が持ち家で、長く住んでいる世帯が多い。そこで、リフォームに関して気軽に相談できる環境を整えた」と、ヤマダデンキの強みであるリフォームがアピールできるとしている。
 
リフォームコーナー

さいか屋と目指すべき方向性が合致

 人口44万人以上を誇る藤沢市で、創業150年のさいか屋は地域の顧客とともに歩み、安心と潤いのある生活提案を行う企業として、地域の顧客に支持されている。さいか屋の目指すべき方向性が、LABI藤沢の獲得したい顧客と合致したため、さいか屋藤沢店内に出店した。川名店長は「さいか屋さんは、親子3世代でお客様になっているケースが多い。当店も、お客様とのコミュニケーションを重要視している」と、気軽に相談できる接客に重きを置いている。

 なお、LABI店舗で最大級の品ぞろえとあって、もちろん、リフォームに加えて家電やゲーム、玩具も豊富。玩具コーナーでは、親子の来店や、祖父母が孫を連れて来店することを想定し、子どもが玩具で遊べるスペースも設けている。また、駅前ということで仕事帰りの会社員などの来店も視野に入れた品ぞろえにも力を入れている。
 
玩具コーナーに設置している子どもが遊べるスペース
 
PCもずらりと並ぶ
 
仕事帰りに来店して日用品が気軽に買える

外商担当者とのコラボも模索

 また、さいか屋とのパートナーシップとして模索しているのはスタッフ同士の連携だ。さいか屋では、外商担当者が顧客の家に訪問して新商品などを紹介することも行っているという。一方、ヤマダデンキでは販売から配送・設置までをトータルでサービスを提供し、購入後もアフターケアを通じて顧客とつながる「セールスエンジニア」を増やすことに力を入れている。

 LABI藤沢にもセールスエンジニアを配置していることから、例えば、さいか屋の外商担当者とヤマダデンキのセールスエンジニアによる顧客へのトータルサポートの可能だ。「さいか屋さんと、さまざまなコラボを模索していきたい」と川名店長は家電量販店の新しい姿を見据えている。(BCN・佐相彰彦)
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