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結局どれがいい? おすすめのスマートテレビと選び方を徹底紹介!

時事ネタ

2023/01/26 20:05

 新連載「デジタル家電の用語解説」第1回として、今回は「スマートテレビ」について徹底解説します。最新のスマートテレビの売れ筋もあわせて紹介。スマートテレビと、最近話題の「チューナーレステレビ」の違いも説明します!

TVチューナーを搭載しない「チューナーレステレビ」の注目度も急上昇!

スマートテレビとは?

 スマートテレビとは、テレビ単体でYouTubeをはじめとするインターネット動画配信サービスを視聴できるテレビのこと。そのうち、OSにAndroidを採用する製品は「Android TV」、Google TV搭載製品は「Google TV」、TVチューナー非搭載の製品は「チューナーレステレビ」とも呼ばれています。

 現状、スマートテレビの大半はAndroid TVで、Android TVの一部はチューナーレステレビです。
 
YouTubeやAmazonプライムビデオ、Netflixが視聴できる、ニトリ「43型 4KチューナーレススマートTV(MST-43-4K)」

スマートテレビ登場の背景

 スマートテレビは、スマートフォン向けモバイルOSを開発するGoogle、Appleのテレビ分野への進出と、各動画配信サービスのマルチデバイス(スマートフォン・タブレット端末・テレビ・PC)対応をきっかけに登場しました。要するに、これまでスマートフォンで視聴していたYouTube、Amazonプライム・ビデオ(プライムビデオ)などを大画面テレビで視聴したいというニーズに応えたわけです。テレビを買い替えたら動画配信サービスのアプリが最初から入っていて、スマートテレビの存在を特に意識せずにスマートテレビユーザーとなった人も多いでしょう。

スマートテレビのメリット

 最もメジャーなAndroid TV搭載スマートテレビのメリットを挙げます。なお、OSが変わるとメリットは若干変わります。

・人気の動画配信サービスを大画面で視聴できる
・Androidアプリを大画面で利用できる
・いつものID・パスワードでOS・サービス(アプリ)にログインして、動画配信の視聴履歴などを異なる端末間で共有できる
・常に最新バージョンのOSにアップデートされる

スマートテレビのデメリット

 同じくAndroid TV搭載スマートテレビに限定したデメリットを挙げます。やはりOSが変わるとデメリットは若干変わりますので、OSの種類には注意してください。

・ソフトウェアアップデート・OSバージョンアップに伴い、UIが頻繁に変わりやすい
・ソフトウェアアップデート・OSバージョンアップによってシステムが不安定になる可能性がある
・テレビのリモコンでID・パスワードが入力しづらい

スマートテレビは何を基準に選べばいいのか?

 スマートテレビの条件「インターネット動画配信を視聴できる」機能に加え、下記に気を付ける必要があります。高画質・高音質のハイエンドモデルのほうがインターネット動画も高画質で再生できるので、予算を上げたほうが満足度がアップできるでしょう。画面サイズは大画面のほうが迫力がありますが、設置場所によっては置けないため、ぴったりなサイズを選ぶ必要があります。

 リビングに設置するテレビのおすすめサイズは40型以上。有機ELと液晶を比較すると、くっきりとした黒を表現できる有機ELのほうが映画・ドラマ、ドキュメント、スポーツ番組などの鑑賞に適しています。

・OSの種類
・テレビのサイズ(画面サイズ)
・タイプ(液晶/有機EL)・画質(4K/非4K)
・インターネット動画配信時の画質(SD画質向上機能の有無)
・音響
・見たい動画配信サービスの対応可否
・リモコンの操作性
・価格

人気のスマートテレビ

 家電量販店・オンラインショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」から、2022年12月のデータをもとにタイプ・画面サイズごとのスマートテレビ(インターネット対応機種)の売れ筋ランキングを紹介します。

【液晶テレビ・40型以上】
1位 TVS REGZA 43型 43C350X 2020/11発売
2位 TVS REGZA 43型 40V34 2020/09発売
3位 シャープ 42型 4T-C42DJ1 2021/06発売
4位 TVS REGZA 50型 50C350X 2020/11発売
5位 シャープ 50型 4T-C50EN2 2022/07発売
 
TVS REGZAの最新機種には、便利な人気の動画配信サービス専用ボタン搭載リモコンが付属する

【液晶テレビ・40型未満】
1位 TVS REGZA 32型 32V34 2020/09発売
2位 TVS REGZA 24型 24V34 2020/09発売
3位 TCL Corporation 32型 32S5200A 2021/04発売

【有機ELテレビ】
1位 ソニー 55型 XRJ-55A80J 2021/06発売
2位 ソニー 55型 XRJ-55A80K 2022/08発売
2位 シャープ 48型 4T-C48CQ1 2020/11発売

 メーカーとしてはTVS REGZAとシャープが人気です。また、モデルチェンジなどで価格が手頃になった、発売日から1~2年程度経過した機種が売れています。

・海外メーカー

 同じくBCNランキングをもとに、スマートテレビ(インターネット対応機種)を手掛けている海外メーカーを紹介します。

TCL Corporation
Hisense
LGエレクトロニクス・ジャパン
など

・国内メーカー

 BCNランキングをもとに、スマートテレビ(インターネット配信対応機種)を手掛けている国内メーカー(ブランド)を紹介します。自社オンラインショップ限定販売、ニトリやノジマなど小売店のプライベートブランド(PB)商品も増えています。

TVS REGZA
シャープ
ソニー
パナソニック
オリオン
アイリスオーヤマ
FUNAI
など

スマートテレビでなくても配信動画を見る方法

 実はスマートテレビに買い替えなくても、「HDMIステック」「ストリーミングデバイス」などと呼ばれる製品を手持ちのテレビに後付けすると、同じように大画面のテレビで動画配信サービスが楽します。「Apple TV 4K」もおおよその機能としてはHDMIステックと同じです。Android OS搭載スマートテレビであっても、これらのストリーミングデバイスの後付けが可能なので覚えておきましょう。

・Amazonデバイス(Amazon Fire TV/Fire TV Cube/Fire TV Stick 4Kなど)

 Amazonデバイスは種類が豊富。各製品の細かい違いはAmazon内のページが一番わかりやすいです。

・Amazon以外のメーカー製Android TV搭載デバイス

 全般的にAmazonデバイスより安いです。使い勝手は製品によって異なります。

・Google Chromecast

 Fire TV Stickに相当するGoogle製のメディアストリーミングデバイスです。最新モデルは、最大 1080p HDRでのストリーミングに対応する「Chromecast with Google TV(HD)」で価格は4980円。より高画質な4Kモデル「Chromecast with Google TV(4K)」も7600円とリーズナブルです。
 
Chromecast with Google TV(HD)

・Google以外のGoogle TV搭載デバイス

・Apple TV 4K

まとめ

 手持ちのテレビを買い替えるならスマートテレビ、しばらく買い替えるつもりがないならAmazon Fire TV/Fire TV Stick 4KやChromecast with Google TV(4K)を導入してはいかがでしょうか?

 今後、テレビで地上波やBS放送を一切視聴する気がない人や、地上波やBS放送はすでにある1台目のテレビで視聴・録画する人は、最近増えている「チューナーレステレビ」でもいいでしょう。例えば、ニトリPBの43型「4KチューナーレススマートTV」は公式オンラインショップ価格3万4900円と、かなり手頃。Amazon.co.jpでは、RCAの43型チューナーレス4K液晶テレビ「RCA-43N1」が3万9800円、ASTEXの50型4Kチューナーレス スマートテレビ「B0BF3K1T5F」が4万7800円で販売中です(2023年1月26日時点)。どうせ動画配信しか見ないなら、テレビ受信機能(チューナー)は不要ですからね。ぜひ視聴スタイルに合ったテレビを見つけてください。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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