1月10日に再開した「全国旅行支援」。旅行会社やホテルなどがさまざまなプランを提供している。直近で発表のあった、お得なプランを紹介する。

 

以前との違いは？

　まず、12月27日宿泊分まで実施されていた全国旅行支援との違いを説明したい。前回は、割引率が40％、宿泊旅行割引上限額が交通付旅行商品で1泊当たり8000円、宿泊のみで5000円、クーポン券が平日で1泊当たり3000円、休日で1000円だった。対して、1月10日から実施の今回は、割引率が20％、宿泊旅行割引上限額が交通付旅行商品で1泊当たり5000円、宿泊のみで3000円、クーポン券が平日で1泊当たり2000円、休日で1000円となっている。
　前回よりも割引の上限額やクーポンの金額が引き下げられたが、実はお得な利用法がある。それは、自治体ごとの取り組みだ。

　例えば、関東エリアで独自の上乗せ割引に取り組んでいる自治体は、茨城県が全国旅行支援の宿泊客に翌日以降に使える「観光体験チケット」を1人2000円分を進呈する「いば旅あんしん割」、埼玉県が対象施設に宿泊で1人1泊当たり最大2000円分の観光・飲食クーポンを進呈する「旅して！埼玉割」、千葉県が対象施設に1人1泊当たり5000円以上の場合に2000円分の地域限定クーポンを追加配布する「千葉とく旅キャンペーン」など。東京都は、都民の都内旅行を1人1泊当たり5000円割引する「もっとTokyo」と併用可能（子ども1000円割引上乗せ）としている。
 

関東エリアのおすすめプラン

　では、関東エリアで全国旅行支援対象のおすすめプランを三つ紹介したい。
 

ホテルニューオータニ（東京都）

　ホテルニューオータニ（東京）では、五つ星ホテル「エグゼクティブハウス 禅」で、全国旅行支援が利用可能でパワーチャージステイに最適な連泊宿泊プラン「ZEN Winter Getaway」を2月28日までの期間で販売している。
　2泊3日プランの選べる特典として、1滞在につき1人当たり1万円分のホテル館内のレストランやショップで利用可能な館内利用券、または400年の歴史を誇るグランメゾン「トゥールダルジャン 東京」でのランチのいずれかをプレゼント。また館内では、全国旅行支援のただいま東京プラスで付与されるクーポン券も館内レストランで利用可能なため、併用すれば1人当たり最大1万4000円分として利用が可能だ。
 

埼玉県物産観光協会（埼玉県）

　「女子旅ツアー」をアピールしているのは埼玉県物産観光協会。第3弾として、3月11日出発分の申し込みを受付中だ。1人の通常旅行代金が1万5800円のところ、1万2800円で提供。また、1000円分の電子観光・飲食クーポンを付与する。
　170年以上続く小川町の帝松酒蔵を見学するほか、昼食は「むさし麦豚しゃぶしゃぶランチ」と「酒蔵特製3種のデザート」が堪能できる。また、「章姫」と「紅ほっぺ」の2種類を30分食べ放題の「いちご狩り」、22年10月20日にグランドオープンした「ふかや花園プレミアム・アウトレット」での買い物も用意している。
 

「Sport ＆ Do Resort リソルの森」（千葉県）

　千葉県長柄町の体験型リゾート施設「Sport ＆ Do Resort リソルの森」では、施設内のゴルフコース「真名カントリークラブ」を宿泊付きで利用できる「ゴルフ＆ステイプラン」について、千葉とく旅キャンペーンを受けた独自の割引クーポンを発行し、従来の旅行支援利用時と同額で利用できる新プランを3月31日まで提供している。
　1泊2ラウンドのプランを予約すると、5000円割引クーポンがもらえる。真名カントリークラブは、千葉県・茂原市の大自然に囲まれて初心者から上級者まで楽しめるゴルフコース。雄大でフラット、オーソドックスなコースレイアウトに人工美の映える美しい庭園コース「真名コース（27H）」、グランドスラマー「ゲーリー・プレーヤー」の名前を冠した日本で唯一のコース「真名ゲーリー・プレーヤーコース（18H）」を展開している。
 

ぜひ利用してみては？

　2022年に実施されていた全国旅行支援と比べると、若干、割引率が低くなっていることは否めない。ただ、自治体独自の上乗せ割引を利用すれば、お得に旅行できることは間違いない。旅行会社などからセットプランが続々と販売されていることからも、前回、旅行できなかった人は、ぜひ活用してみてはいかがだろうか。