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「宇宙の日」に向けてスペースフードを実食、混乱と感動のブラックホールに!

グルメ

2022/09/11 15:00

 毎年9月12日は「宇宙の日」。世界中が協力して宇宙について考えるべく、1992年を国際宇宙年とし、それを記念して日本では宇宙飛行士の毛利衛氏がスペースシャトルで飛び立った9月12日を宇宙の日としたらしい。宇宙の日を迎えるにあたり、少しでも宇宙に触れたく、スペースフードを実食してみた。

パッケージから宇宙感満載。
まるで裏面のようだがこちらが表

たこ焼きとプリンの宇宙食をいただきます!

 まず手に入れたのが「たこ焼き」。スペースシャトルが宇宙を飛んでいるパッケージに、メタリックな文字で「TAKOYAKI」、そして平仮名でも「たこやき」と書かれてあるのがなんだかシュールだ。真空パックのパッケージを開けてみると、慣れ親しんだたこ焼きの姿がみえる。
 
BCC「スペースフード たこやき」
 
パッケージをあけるとスナック菓子のようなたこ焼きが見える
 
これが宇宙たこ焼き

 宇宙気分を味わうために素手でつかんでみると(宇宙での食べ方はよく知らないけど皿と爪楊枝は使わない気がする)、カッチカチのたこ焼き登場。パッと見た目は色の濃い「キャベツ太郎」みたいではあるが、ちょっと重みを感じる。キャベツ太郎が頭に浮かんでしまったことは反省。

 パクリといただいてみると、「メキメキ」という不思議な歯応えとともに、ソース味がふわり。反省しつつまたまた比べるが、キャベツ太郎の軽やかなサクサク感とは真逆の、ちょっとしけている煎餅のような印象。しかし、味は確かに、たこやきといえなくもない。何度かかじりついて、その断面を見てみると、タコ発見。かなり小さいが、ネギらしい緑の物体もある。
 
かじりついて見るとスナックとも違う不思議な食感が

 なんとか本物に近づけるよう、勝手にアレンジしてみた。まず、宇宙たこ焼き二つを器に入れて、お湯を少しかけてみる。さらにお湯がうっすらたまった状態で2分ほどレンチン。すると、あっちあっちの出汁たこ焼き的なものが完成した。食べてみると、ちょっとドロドロしているけど、ふわふわ部分もあって、いけなくもない。と喜ぶのも束の間、中心部はやっぱりメキメキ。
 
なんとか本物に近づけられないかアレンジ

 気を取り直して、次はプリン。スペースシャトルが発射する際の写真にプリンの文字がやはりシュールだ。たこ焼きと同じく、真空のパッケージを開けて中を覗いてみると、とろけるような食感というプリン最大の魅力が微塵も感じられない、黄色いブロック状の物体がゴロリ。
 
BCC「スペースフード プリン」
 
これが宇宙食のプリン。
同じような色ではあるが
 
こちらも素手でつまんでいただきます

 手にとってみると、チーズスナックのように見えなくもない。しかし、そんじょそこらのお菓子と比べてはいけない。ということで、半分くらいかじってみると、こちらは小気味のいいザックリ食感。口に入れた瞬間にその食感はなくなってしまうが、悪くはない。味はというと、めちゃくちゃ、うまい。

 濃厚なカスタードのような味ながら、それほどきつい甘さはなく、子どもから大人まで大好きな天使の味。一つなくなるまで10秒もかからないのが、いい意味で「ニクい」。高級感あるパッケージにしてデパートなどで売れば、善戦すること間違いない。
 
おいしくアレンジしたつもりが

 さらにバージョンアップさせるべく、器に入れて今度は冷たい水を少しかけ、冷蔵庫で10分冷やしてみた。すると、ドロドロに溶けてしまった。もったいない。涙を堪えながら、そのドロドロをなんとか箸でつかんで食べてみると、これは神に与えられたドロドロなのか。超絶うまい。ヒンヤリ冷たくて、濃厚な味わいで、もしかしたらプリンよりもおいしい。ただ、口の中で一瞬で消え去ってしまう。

 というわけで、総評。二つとも、予想を遥かに超えるおもしろさだった。(エフェクト・山葉のぶゆき)