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Androidスマホ2022年上半期No.1はシャープ、senseシリーズに加えてwishが好調

 家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、2022年上半期(1月~6月)にAndroidスマートフォン(ベースOS別Android OS搭載スマホ)でメーカー別販売台数1位は2021年に引き続きシャープが獲得した。これで5年半連続1位となった。販売台数シェアは18.8%。これまでに発売した「sense」シリーズに加え、新シリーズ「wish」が好調で、No.1獲得の原動力となった。

低価格エントリー機からハイエンドまで幅広くラインアップ

 シャープはキャリアモデルからSIMフリーモデルまで幅広く手掛けており、ハイエンドからローエンドまでラインアップも豊富である。幅広いユーザー層から支持を集め、端末を頻繁に購入するスマホマニアからの評価も高い。

 BCNランキングによると、上半期に最も売れたシャープ製スマホはワイモバイルの「AQUOS wish」、次はauの「AQUOS wish SHG06」だった。シリーズでまとめると、モデルチェンジごとに進化してきたミドルクラスの「sense」シリーズ(AQUOS sense6/AQUOS sense5G/AQUOS sense4 basic/AQUOS sense4他)、シンプルなデザインのコンパクトモデル「wish」シリーズがけん引した。「AQUOS wish」の後継機種となる「AQUOS wish2」も、ドコモとワイモバイルが6月から販売を開始。価格は何と2万円台だ。
 
“シンプルで飾らない”ライフスタイルに寄り添う
「AQUOS wish2」(写真はドコモの「AQUOS wish2 SH-51C」)

 タッチ決済(Google Pay)・コード決済、マイナンバーカードを利用したオンライン本人確認などはもちろん、一般的な利用なら十分なスペックをもつミドル~エントリークラスで支持を集める一方、シャープは、充実した静止画・動画撮影機能をもつハイエンドモデル「R」シリーズも投入してきた。

 そうした「R」シリーズの最新モデル「AQUOS R7」は、ライカカメラ社が監修した、スマホ最大級となる1インチセンサー採用の約4720万画素・電子手ブレ補正対応カメラ、音圧や音質を向上させた新スピーカー、オクタコアの「Snapdragon 8 Gen 1」、1Hz-240Hzで駆動する美しい6.6インチPro IGZO OLEDディスプレイを搭載し、OSは新デザイン「Material You(マテルアルユー)」採用のAndroid 12、無線通信はIEEE802.11 ax(Wi-Fi 6)、モバイル通信は次世代規格の5Gをフルに活用できるSub6/ミリ波に対応。高級感あふれるデザインに最先端の機能・スペックを備える。

 Googleが開発するモバイルOSの最新版、Android 12は、UIが刷新されたほか、設定した壁紙に合わせ、ボタンや文字などのシステムカラーを変更できる「Dynamic Color(ダイナミック カラー)」により、ホーム画面のカスタマイズの幅が飛躍的に広がった。AQUOS R7は、国内ではまだ数少ない「ダイナミック カラー」対応機種であり、カメラでかざすだけで被写体の情報を検索できる「Googleレンズ」、同じくカメラをかざすだけで画面の中に目的地までの方向を示す矢印が現れ、ライブビューで道案内する「Google マップ」の新しいナビ機能(対応機種限定)「AR道案内」も利用できる、フルスペックのAndroidスマホだ。
 
約1年ぶりにモデルチェンジした、ハイエンドモデルの「AQUOS R7」

 現時点ではキャリアモデルのみで、ソフトバンクは7月8日に、ドコモは7月15日に販売を開始した。ドコモ版「AQUOS R7 SH-52C」のドコモオンラインショップでの一括販売価格は19万8000円。だいぶ高額だが、大きな画面でサクサクと動作するゲーム機、鮮やかな動画から街並みや自然といった風景、ポートレートもきれいに撮れる本格的なカメラとして、一度買ったらずっと長く使える1台だ。

 主要4キャリアと一部のMVNOに供給するシャープ。取り扱い通信事業者の多さも高いシェアを支えている。基本性能がアップした「AQUOS wish2」「AQUOS sense6s/sense6」と、SNSで話題の「AQUOS R7」で、下半期もAndroidスマホ市場をリードしそうだ。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。