活気戻るゲームコントローラ、新興のYesOJOが健闘

データ

2022/03/13 18:30

 ゲームコントローラの売り上げが伸びている。ゲームを楽しむためにPCやゲーム機につないで使用する専用の入力機器だ。市場はこの3年で台数・金額とも1.8倍に拡大。折からのeスポーツの盛り上がりやコロナ禍の巣ごもり需要を受けて活況だ。昨年後半は息切れ気味で前年割れが続いたが、この2月、再び2桁増の水準に回復した。全国の家電量販店ネットショップの実売データを集計するBCNランキングで明らかになった。
 


 ゲームコントローラ市場のこの1年の動きをみると、ピークは昨年の3月。前年比では販売台数が158.0%、販売金額が139.4%と大幅な伸びを示した。2020年4月に始まったコロナ禍特需では、前年比2倍のペースで販売が伸びていた。しかし2年目に突入した21年に勢いが鈍化。金額では4月以降前年割れが続いていた。11月以降は台数・金額そろって前年比増に復帰。この1月こそわずかに販売台数が前年を下回ったものの、2月、再び前年比増のペースに復帰した。平均単価はジリジリと上昇。2月現在で6350円と6000円台半ばまで達している。
 

 販売台数メーカーシェアでは、ロジクールが年間を通じて20%前後のシェアを維持しおおむね首位を走っている。2月も23.2%でトップだった。平均単価は6000円前後だ。ロジクールを追いかけるのがホリ。昨年は4~6月に3カ月連続でトップに立った。足元ではややシェアを落としており、2月は14.2%だった。平均単価は7000円前後とやや高めだ。エレコムは2月、12.2%で3位。ホリとは昨年夏以降2位争いを演じており、昨年の7月、10月、11月と2位に立った。平均単価は2000円台と低価格路線だ。
 
YesOJOのNintendo Switch用のワイヤレスコントローラ「OJO Classic PROコントローラー(ブラック)」

 注目は4位のYesOJO。香港の新興メーカーだ。メーカーシェアはまだ1桁台だが徐々に伸ばしており、2月は7.3%と2桁が見えてきた。平均単価は4000円台前半と全体に比べ安めだ。現在はNintendo Switch用のワイヤレスコントローラ「OJO Classic PROコントローラー」でシェアを稼いでいる。同社は17年、Nintendo Switch用のドック一体型プロジェクタークラウドファンディングを成功させてスタート。翌18年に日本上陸を果たした。挑戦的な製品をひっさげて戦う新しいメーカーがランキング上位に食い込む現象は、今後広がっていきそうだ。(BCN・道越一郎)

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