お歳暮やクリスマス、帰省代わりといった冬ギフトが活発にやり取りされる時期がやってきた。コロナ禍で利用される頻度が増した楽天市場は、お歳暮・冬ギフトの流通額が2019年から20年にかけて1.6倍に伸長したと発表。人気のジャンルは食品と酒類だ。


　昨今のステイホーム期間の長期化により、人と直接会う機会が減少したことで、儀礼的な要素の強いフォーマルギフトは減少傾向にある。一方、家族や親せき、友人など親密な間柄で、会えない代わりに贈るカジュアルギフトが拡大傾向にあり、昨年は帰省に代わるギフトとして「帰歳暮」が好評だった。
 
　楽天が実施した「お歳暮・冬ギフトに関する調査」では、今年「帰歳暮を贈りたい」と回答した人で多かった理由は、「日ごろ気軽に会えないから感謝を改めて伝えたい」（71.4％）に次いで、「元気でいて欲しい、健康を願って贈りたい」（56.5％）、「楽しんだり喜んだりしてもらいたい」（34.8％）などが多かった。

　こうした状況から、「楽天市場 お歳暮＆冬ギフト特集 2021」では、昨年好評だった帰歳暮をより進化。「親や祖父母へ、新たな楽しみを作れる趣味のギフト」「子どもや孫へ、地元の味を贈る逆帰省ギフト」「友人へ、手軽に贈れるポスト投函出来るギフト」「お世話になった方へ、有名ブランドギフト」をテーマに提案している。
 
　趣味ギフトとしては、手打ちそばキットや、おしゃれな野菜栽培キットなど、体験を提供するものをおすすめしている。テレビ電話をつなぐなどして、いっしょに楽しむことができる。また、地元の特産品を離れて住む子どもに贈ることで、故郷の味を味わってもらいたいという需要を狙う場合もあるようだ。

　楽天市場の調査では、今年帰省しないと答えたのは54.5％。帰省代わりにギフトを贈りたいと思う人は40.6％だった。ギフトを購入しようと考えている場所はネット通販が73.8％。調査は、「楽天超ミニバイト」に登録している20代から60代の男女1138人のモニターを対象にインターネット調査で実施された。