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効率的な換気のために、帰ってすぐにやっておきたいこと! ダイキンが紹介

時事ネタ

2021/09/29 17:30

 新型コロナウイルス対策には換気が重要であることが示され、室内の換気に注目が集まっている。しかしながら、冷暖房を使う季節や花粉の季節など、効率の良い換気の方法は季節ごとにも変わり、意外と難しい。本稿では空調メーカーのダイキンが推奨する換気方法について紹介する。

効率的な換気で感染対策と快適さを両立させたい

エアコンでは換気できない

 最初に覚えておきたいのは、エアコンを動かしても換気はできないという点だ。風が出ているのでなんとなく換気ができているように感じるかもしれないが、エアコンは一般的に室内の空気を吸って暖めたり冷やしたりし、それを吐き出すだけのもの。ほとんどのエアコンに換気の機能はない。エアコンを動かすことで換気をした気になっている場合は注意しよう。

24時間換気を使う

 2003年7月以降の建物からは24時間換気システムの設置が義務付けられている。しかしながら、せっかくついているにもかかわらず、正しく使われていないことが多いのだという。

 エアコンや暖房をつけているのに、外気を入れてしまってはもったいないと感じるかもしれないが、24時間換気システムのスイッチを切ったり、換気口を閉じたりしてしまっては室内に汚れた空気がたまることに。24時間換気システムは常にオンにし、吸気口も開けておくようにしたい。

空気の通り道を作る

 効率の良い換気には、空気の通り道を作ることが重要。窓を開けるなら、1つの窓だけでなく、2つ以上の窓を開けるようにしたい。この時、対角線上にある窓を開けると効率よく空気が通る。一方、比較的近い場所にある窓を開けたのでは、部屋や家全体に空気が流れず、換気の効率が悪いので注意しよう。

台所の換気扇を組み合わせる

 あまり風のない日には窓を開けてもなかなか空気が入れ替わらないかもしれない。そんなときは台所の換気扇を組み合わせよう。台所の換気扇は強力に空気を吸いだしてくれるため、窓を開けたときの空気の入れ替えを強力にアシストしてくれるだろう。
 

季節ごとの換気方法

 ダイキンによると、季節ごとに適した換気方法があるという。夏、冬、花粉の季節に応じた換気の仕方を紹介したい。

夏場の換気

 夏場に帰宅した際は、エアコンを入れる前にまずは窓を開けて換気をしよう。これにより、部屋の中の空気が入れ替わる。熱せられた部屋のなかの空気を冷やせる上、エアコンの効率も上げられるのだ。

 一方、エアコン稼働中に換気をする際は、少しエアコンの温度設定を低めにするのがポイント。熱中症に気を付けながら換気をするようにしよう。また、換気をする際にはエアコンから離れた窓を開けるのがおすすめだ。エアコンに近い窓を開けると、外の厚い空気をエアコンが吸い込み、負荷がかかって電気代が上がる原因となるという。

冬場の換気

 冬場の場合、夏場とは逆に、帰宅前にタイマーを活用して事前に部屋を暖かくしてから喚起するのがおすすめ。冷えた室内の壁などを暖めておくことで、換気時に部屋の温度を保つ効果がある。

 在室中の換気は1時間に2回、5分程度が目安だが、冬は外気によって部屋の温度が下がりやすいため、5分より少し短めでも良い。冬は夏よりも風が強いため、短めでも十分な換気ができるだろう。換気の際はエアコンから離れた窓を開けるというのは夏場と共通だ。また、冬場の換気はカビの原因となる結露を抑制する効果もあるので、積極的に取り入れたい。

花粉の季節の換気

 花粉の季節は窓を開けると花粉が室内に入ってくるのがつらいところ。花粉は窓際付近に貯まるため、定期的に掃除機をかけたり、濡れタオルを使ったりして取り除くといいだろう。

 花粉を取り除いてくれる空気清浄機は、開けた窓の正面に置くのがおすすめ。窓から入ってきた空気は、正面の窓にぶつかって壁沿いに左右に広がるが、空気清浄機を窓の正面に置けば効率よく花粉を吸いこむことができる。

効率の良い換気で健康で快適な生活を

 部屋の換気といっても、さまざまなコツがあり、季節ごとにやり方が変わることをご理解いただけたかと思う。新型コロナウイルス予防だけでなく、二酸化炭素やハウスダストなど、換気をしないことによる人体への影響は大きい。しっかりと効率の良い換気を心がけたい。(ライター・ハウザー)