• ホーム
  • トレンド
  • 東電EPなど、羽田空港で感染症対策システム「ウイルスフリーエア」の実証実験

東電EPなど、羽田空港で感染症対策システム「ウイルスフリーエア」の実証実験

経営戦略

2021/08/06 11:30

 神戸大学、日本空港ビルデング東京電力エナジーパートナー、日本ファシリティ・ソリューション(JFS)の4社はこのほど、羽田空港内で空気清浄ユニット「ウイルスフリーエア」によるウイルス除去効果と、空調システムの省エネ効果の実証実験を開始した。

空気清浄ユニット「ウイルスフリーエア」

 ウイルスフリーエアは、室内の空気を取り込み、冷陰極管「CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)」を光源とした紫外線を照射することで、空気中のウイルスなどを除去する。また、空気そのものを低濃度オゾン化してウイルス除去能力をもたせ、その空気を循環させる空気清浄ユニットである。

 上下約4mのパイプをもち、天井・床付近に滞留する空気を取り込み、約2.2mの高さから排気・循環させることで、空間上下で発生する温度差などを空調として利用する。

 今回の実証実験では、5台の「ウイルスフリーエア」を羽田空港第1ターミナル南側の手荷物受取場の5か所に設置し、ウイルス除去効果と省エネ効果について、22年3月まで検証を行う。
 
羽田空港の実証場所

約93%の殺菌効果を確認

 ウイルス除去効果の実証実験については、多くの人が空港を通常利用している状態で、機器設置エリア/非設置エリアでの雑菌状況などを確認していく。空調システムによる空間中の殺菌効果を実際に検証することは、空港のような大規模空間では初の事例となり、すでに7月19日時点で、約93%の殺菌効果があることを確認している。

 また、省エネ効果の実証実験についても同様に、多くの人が空港を通常利用している状態で、空港内機器設置エリアでの温湿度環境、空調システムの利用実態などを確認し、省エネ効果を検証していく。

 ウイルスフリーエアによる省エネ効果と既存の空調設備の効率的な運用方法を検証し、将来的には、AIが人の行動を予測し、換気量や空調する場所を適切にコントロールするスマート空調の実現を目指す。

 この実証実験で、神戸大学はシステムの設計・設置やウイルス除去と省エネの効果検証、日本空港ビルデングは実証実験場所の提供と日常点検、東京電力EPとJFSは、実証実験や省エネ効果に関するノウハウなどの支援と事業化の検討を行う。

 実証実験後、年間を通じたウイルス除去性能や、省エネ効率をもとに、イベントホールや商業施設などの大規模空間を保有する事業者に対して、産学連携によるサービスの展開を目指す。

オススメの記事