乗り換え案内アプリ、無料と有料の違いは?

時事ネタ

2021/02/11 19:30

 新生活の季節が到来した。これから引っ越し先で、新たに電車やバスを使って通学・通勤しようとしている人もいるだろう。しかし、ただでさえ慣れない土地では電車やバスの乗り換えも一苦労だ。不安を解消するのにオススメなのはスマートフォン向けの乗り換え案内アプリ。使いこなせば、まるで長年住んでいるかのようにスマートに公共交通機関を乗りこなすことができるはずだ。

乗り換え案内アプリを使えば目的地まで最適なルートでたどり着くことができる

単なる乗り換え案内だけじゃない便利な機能が豊富

 乗り換え案内アプリの機能は進化を続け、今や乗り換え案内は豊富な機能の1つに過ぎない。たとえば、徒歩で向かった場合の時間や、駅構内の案内、運行情報や混雑状況など、さまざまな情報を提供してくれる。さまざまなケースで有用なアプリだ。基本的には無料だが、有料で便利な機能をオプションとして使うこともできる。

NAVITIME

 乗り換え案内と地図が一つになっている「総合ナビ」をうたうのが「NAVITIME」だ。駅周辺の地図を表示できることから、電車が駅に着いた先の情報まで提供してくれるのがメリット。また、現在地からの周辺検索を行えば、近くの駅やコンビニを見つけるのも簡単。降雨レーダー機能もあり、ゲリラ豪雨対策にも使用できる。

 クレジットカード決済なら月額330円で利用できる「プレミアムコース」と呼ばれる有料版ではさらに機能が充実。トータルナビ機能で、様々な交通手段から最適な経路検索をし、音声などで「ドアtoドア」のルート案内を利用可能だ。また、地図が苦手な人のために音声ナビやARナビゲーション機能も利用可能。ARナビゲーション機能を使用すると、カメラで目の前の風景と重ねて行き先が表示され、直感的に向かうべき方向がわかる。
 
NAVITIME

乗換案内

 累計3000万ダウンロードを突破し、毎月2億回以上経路検索が使われているのが「乗換案内」。ユーザー投稿型運行情報サイト「ジョルダンライブ!」の投稿内容を表示することで、最新の運行情報や混雑情報を確認できるのがうれしいポイント。また、経路検索結果からタクシー料金、所要時間、予想経路などを確認することができ、電車を使おうかタクシーを使おうか迷ったときの判断材料になる。

 月額300円の有料版であるPlusモードでは、迂回経路の提案が受け取れる。遅延や運休が発生したときに、代わりとなるルートを提案してもらえ、地震や台風など突然の事態にもすぐに対応できる。また、青春18きっぷを使ってのルート検索や、ジパング倶楽部の割引運賃に対応した検索ができるなど、オフで使える機能も充実している。ドアが開く方向を確認できる機能も、急いでいるときにはありがたい。
 
乗換案内

駅すぱあと

 駅すぱあとは、全国路線図が搭載されているところが特徴。日本全国の路線図がデフォルトで搭載されており、地方ごとの切り替えや追加データのダウンロードは不要となっている。見やすさにも定評があり、自動ではなく自分でルートを決めたいときに役に立つことだろう。また、「乗換に使わない駅」を登録できる機能も面白く、Apple Watchに対応しているところもユーザーには便利なことだろう。

 月額200円で利用できるプレミアムコースでは、ワンタップで終電が検索できる「酔っ払いモード」を利用可能。ついつい夜遅くまで飲んでしまったときでも、手間なく終電の時間を確認できる。また、うたた寝していても起こしてくれる「乗換アラーム」もあり、さらに安心だ。
 
駅すぱあと

乗り換え案内アプリで複雑な電車網とバス網を乗りこなそう

 東京や大阪、名古屋などの大都市圏では電車網やバス網が充実している現在、目的地に向かう手段は多いが、最短ルートを見つけるのは難しい。しかしながら、乗り換え案内アプリを活用することで、誰でもかんたんに最適な経路が検索できる。また、長年住んでいる人でも、思ってもみなかったようなルートが新しく発見できるかもしれない。

 それぞれのアプリには特徴があるので、自分に合ったものを選べば日々の生活をより効率的に過ごすことができるだろう。新生活の季節、新たに乗り換え案内アプリを使い始めてみてはいかがだろうか。(ライター・ハウザー)